#２−１０ Victory for you ページ28
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映画『虎者−NINJAPAN−』の撮影・製作は
順調に進み、この間は主題歌のレコーディングも済んだ。
撮影は残り半分ほどに差し掛かり、
精神面のケアをマネージャー陣で
全面サポートし、忙しい日々が続いていた。
そんな中、
元「如恵留ならぜったいいける！！」
中「のえるくん頑張れ！！」
宮「大丈夫、大丈夫…」
七「出し切ってねノエル！！」
吉「まじで応援してるから！」
倉「絶対大丈夫！リラックスだぞ！！」
今日は、如恵留くんが目標としていた、
とあるクイズ番組の収録の日。
チーム戦ではなく個人戦で、優勝者には
100万円が賞金として渡される。
川「ありがとう、頑張ってくる！」
この番組は、お助けルールとして、
任意の人に電話を掛けて答えを聞くことが出来る。
のえるくんはクイズ部の誰でもなく、
メンバーのみんなを選んだ。
川『みんなの声を聞いたら、
もっと頑張れそうな気がするから！』
みんなは自分たちが選ばれると思ってなかった
みたいで、決まってからクイズ番組を観たり
クイズ本を読んだりと、自分たちなりに勉強してた。
川「Aちゃん…」
「のえるくん。応援してますから、
実力を出し切ってきてください！」
みんなの控室から出てきたのえるくんに
声を掛けると、ぐっと唇を噛み締めて力強く頷いた。
川「……みててね」
そう言ったのえるくんに、精一杯の頑張れを
込めて、背中を押して見送った。
.
「まさか優勝しちゃうなんて」
川「あはは、頑張った！」
ほんのり顔の赤いのえるくんが、
隣でグラスを傾ける。
クイズ番組で優勝したのえるくんは、
優勝賞金を、メンバーとわたしたち
マネージャー陣との食事会に使ってくれた。
中「このお肉うんまっ」
吉「これも美味いよ」
高級焼肉屋さんでの美味しいひと時に、
みんなの話もお酒も進む。
中「せとちゃんお肉あげる」
川「……！」
七「うみんちゅが…！」
「え、わーいありがとう！
じゃあわたしが育てたサガリあげるよ」
中「牛屋さんだったのか」
「真心込めて育てました」
東郷「Aちゃんネギ飯来ましたよ」
「いえーーーい！！ありがちょ〜〜」
宮「だいぶ飲んだ？」
津田「かなりのペースで飲んでました…」
吉「Aお茶飲んどきな」
「いらん」
吉「いらんじゃない、はい飲んで」
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2022年1月14日 22時
