続き ページ4
「今剣！」
ふらふらしている今剣を支えようとして、走って近づこうとした。
でも出来なかった…
「お願いだから、それ以上近づかないで！」
必死に叫び、怯えた顔でこちらを見ていたからな
何がそんなに怖いのか、俺が怖いのか
相棒とでも呼べる存在に拒絶されたのか…？
一瞬頭の中が真っ白になった
少しでも動けば折れてしまうくらいなのに、ズルズルと俺から距離を取る
だから、慌ててそれを止めた
動きが止まったかと思えば、今剣の体が前に倒れてくる。
まずい、間に合わないっ！
前を白い物体が通り過ぎる。
とっさに今剣の後ろに回っていた鶴丸が、抱え込んでくれたようだ。
鶴「…っっ！」
しかしどんどん鶴丸の顔が凍りついて行く
一「今剣殿！！鶴丸殿もしっかりしてくだされ！」
一期一振は必死に呼びかけている
骨「早く主に連絡をっ！」
小「私がいたしましょう！」
緊迫した雰囲気の中で、みんなやるべきことをやっている。
俺もしなくては
小「その今剣を連れて緊急帰城しろと主様が！」
石「今剣さんの本体は私が持とう」
「分かった…これより今剣を連れて帰城する！」
どうかもってくれ、今剣！
鶴丸side
キーンと金属音が響いたと思えば、もうすでに岩融がそちらに走り出していた。
なにかに焦っている顔で、あんなに早く走る岩融を俺は見たことがない。
短刀並みだぞ。機動が。
とっさに石切丸が一人で突っ走るなと言いながら叫んでいたが、すまないと謝っただけで足は止まらなかった。
どんどん差が開いて行く。
走って走って岩融の背中が見えたと思ったら
「お願いだから、これ以上近づかないで！」
と泣き叫んでいるような声が聞こえた。
その声を発していたのは、通常個体より大きい今にも折れそうな今剣
どうして岩融を拒絶する？
今の今剣は何をするか分からんからな、一応後ろに回っとこう。
と思ったら、前に倒れ込んだのでとっさに支えて、衝撃を与えないようにそっと抱え込む。
今も体中にある傷口からどくどくと血が流れ、戦闘服が吸いきれなかった血が、俺の白の戦闘服を赤に染めていく。
そして、今剣の体がどんどん冷めていくのが分かった。
この感覚は知ってる
人が死んで行くときの_____
「鶴丸殿もしっかりしてくだされ！」
一期に叱責されてしまった。
やめだ、縁起でもないことを考えるのは
今は、今剣を助けることだけ考えろ
それでも微かに今剣を抱え込んでいる手は震えているのが自分でも分かる
「分かった…これより今剣を連れて帰城する！」
お願いだから、このまま折れてくれるなよ
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林 - よっっしゃゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!更新されとるでぇぇぇぇ!!!!!続きすっごく楽しみにしています!御忙しいとは思いますが、これからも頑張ってください! (2020年9月5日 0時) (
レス) id: a938136fc3 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - ふぉぉぉぉ！！更新されとる！！やった！更新お疲れ様です！！続き読めて嬉しいです！有り難う御座います！ (2020年9月1日 1時) (レス) id: a576ecff6a (このIDを非表示/違反報告)
もち米(プロフ) - かなさん» コメント、ありがとうございます！返信もなにもかも遅くなってしまって申し訳ないです。このお言葉を糧にして、なるべく更新を頑張っていきます！ (2020年9月1日 1時) (レス) id: 85fb984252 (このIDを非表示/違反報告)
かな - え？こんなところで終わりです？まだ何も始まってないですよ？この小説好きなので、ゆっくりでもいいですから、更新お願いします。 (2019年9月20日 1時) (レス) id: d7e3d4614a (このIDを非表示/違反報告)
和菓子(プロフ) - 黒猫さん» 黒猫さん、コメントありがとうございます！展開が遅くて申し訳ないのですが、続きが気になると言っていただけるなんて。応援力出ました。少しでも更新が早くできるよう頑張っていきます！ (2019年6月17日 0時) (レス) id: 4dc34b2f3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち米@前は和菓子 x他1人 | 作成日時：2019年5月3日 1時
