【鬼滅の刃】どうも、鬼殺隊で縫製係やってます。其の弐

伍拾漆話 ページ12

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『後藤さん！』

「お、成海」

『煉獄さんからの司令できました。治療具を貸していただけませんか？』

「おう。はいよ」

『ありがとうございます』







煉獄さんからの司令


私が今最優先ですべきことは怪我人の手当


ここで死人を出さない為に








『どこが痛みますか？』

「あ、足が……」

『少し触りますね……触診した感じ折れてはいませんね。安心してください。2週間安静にすれば治りますよ。今は薬を塗っておきますが、後日病院に行ってくださいね』

「あ、ありがとうございます」

『お大事に』






ざっと見たところ殆ど手当は終わっているようだった









「成海、お前は先帰っとけ。あの三人組も蝶屋敷に送り出した。残りの奴はお前だけだ」

『でも、私』

「先輩命令。お前も久方ぶりの任務だったんだから。ほれ、さっさと行け」

『ありがとうございます……』







情けないな……煉獄さんを救えなかった


隊員どころか隠失格じゃない……


悔しい、悔しい、悔しい


反省点を上げればキリがない


後悔だけが溜まってく


なんでこの世に残るべき人だけがいなくなっていくのだろうか


こんな残酷な世界








『だいきらいだ』

「A……！大丈夫？はやく師範のとこに……」

『か、なを、ちゃん？』

「……A！！」







蝶屋敷に着き、カナヲちゃんが駆け寄って来たのをみて安心してしまったからか、


そこで記憶は途切れた＿＿＿＿＿









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