40話 ページ41
まさかとは思うけど。
『……例の池探しに行ったとかじゃないよね?』
その言葉にその場にいたほぼ全員がハッとした。
取り敢えず医務室から酸素マスクを何個か持ってきて、仁花が[玉ねぎ切る時目が染みたら足でまといになってしまうので!]とかいって持ってきてたゴーグルも貸してもらいカバンに詰めてひたすら走る。
それから光源が必要だからスマホを防水ケースに入れて持っていった。
梟谷の敷地内の池って、多分あの肝試しで通った池しか無いんだよね。
肝試しのマップでもそうなってるし。
そこを目指してひたすら走り続ける。
そこにいたのは
『センラ!』
センラ「?!……Aか」
『何してんの?!そんな池に近い所居たら危ないよ!』
センラ「……俺の妄想かもしれんけど、ゆめをみたんよ。
沈んでいくザシキワラシチャン追い掛けて俺も沈んでいく夢。
それで鞠と遺体の場所が何となくだけど分かったから……」
『だからって無謀だよ!!』
センラ「分かった。もう部屋に戻……」
ビュウッ
急に突風が吹き、センラが池の方へ倒れそうになる。
私はその手を引き助けた反動で
ボチャン
池に落ちてしまった。
どうせならいっそ鞠と遺体を見つけてやる。
私はそのままスマホで下を照らし、何かないか探しながら沈んで行った。
Noside
とある学園の敷地内、池の近くでは一騒ぎ起きていた。
センラ「おっ、おい嘘やろ?!A!!」
自分のせいだと責任を負い青ざめる黄の少年。
クプラ「うっ、うわぁぁぁ!!A!!!」
詩人「クプラさん、落ち着いて!」
愛する者を失い、半狂乱する少年を抑える彼の友人。
α「なっ、何で………」カタカタ
及川「αちゃん、落ち着いて。ね?」
親友が離れ怯える少女を慰める茶髪の少年。
清水「A………」
妹の名前を呟き放心状態になっている黒髪の少女。
まさに[阿鼻叫喚]と言った所だろうか。
この光景を見ると、改めてAという少女が愛されていた事を思い知らされる。
その少女は、既に亡き少女の亡骸と亡き少女の所持物の鞠を探す為に飛び込んだのだろうか?
それとも、黄の少年を救った時の反動で偶然池に落ちたのだろうか?
それ以外の理由があるのか、はたまた両方なのか。
答えは少女が現れない限り真相は闇の中だろう。
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ねじる(プロフ) - コレ、ネタあれですよねっ!何か、6校合同肝試し的な同人誌のヤツ!! (2019年6月29日 16時) (レス) id: b17a466711 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - 2年がネタい手ばかりな件についてwww (2019年6月13日 23時) (レス) id: 0529014bb4 (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ。(プロフ) - 雷華さん» はい、有難うございます!! (2019年5月14日 5時) (レス) id: a0ef61b42b (このIDを非表示/違反報告)
雷華 - きさらぎ。さん» レス遅れてすみません!私は、全然かまわないですよ!ですが、占ツクのアプリ?とかをいれれないので、設定などはここに書き込んでも良いですか?あ、もちろんきさらぎ。さんが決めても大丈夫ですよ! (2019年5月13日 23時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ。(プロフ) - 雷華さん» わかりましたっ!!これからもよろしくお願いします。突然ですがお願いです。雷華さんを主人公の友達役で出してもいいですか? (2019年5月12日 21時) (レス) id: a0ef61b42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きさらぎ。 | 作成日時:2019年5月7日 22時