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視界と刺客【叶胡天秋/天秋】 ページ29

「…天秋、死にたがる人が受けなきゃいけない最大の裁きは、何だと思う?」

「…生きること。私は一回死んでいて、また生き返ったの。天秋もそれくらいしないと…。まあ、不老不死だし、天使の加護付いてるし、諦めた方が良いよ。」



帝華はそう言って、わたしの目を治してしまった。


相変わらず右目は見えないけど、左目は驚くほどクリアに見える。


あぁ、わたしはどうやっても死 ねない。


裁きは、もっと別の方法で受けよう。



ぼんやりとする思考の中、ふと、妖さんのお願いを反芻する。

(わたしにお手伝い出来るなら、いくらでもいたします)


――――――


「けほっ…けほっ…。」


最悪。発作だ。


帝華は振り向いて誰かと話していて、こちらには気付かない。


好都合だ。






だけど、


手に取った薬の入った瓶が、手から滑り落ちて割れる。


「厄介…この中で一番敵に回してはいけないな…瀬戸内帝華。更に、気配を消していたのに気付かれた。相当の手練れだ。…覚悟しろ、瀬戸内帝華」

「お前の首を取る。」


そんな言葉が聞こえたから。


条件反射で刀を抜いて、声の主の首元で寸止する。


声の主は、あの日わたしが男達から奪還した女の子だった。


発作のせいで多少動きは制限されるけど、そんなこと微塵も感じさせぬよう笑みを浮かべる。


「さてさて、君は政府の者かな…?



一ミリも動くな。首が飛ぶよ。」




彼女はわたしの右側…死角にいる。


隙を見せるな。



情を移すな。


動いた瞬間に刀を振れ。





痛む左胸の服を一瞬ぎゅっと握りしめて


自分自身に喝を入れた。

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omizu@中性(プロフ) - 第五章作りましたああ!いつになったら終わるんだろうか…← (2020年2月16日 22時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - omizu@中性さん» 一気に7章まで作れば…?(((( (2020年2月16日 22時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)
omizu@中性(プロフ) - 蓮@雫3318さん» おおおおおおおお!作るうううう! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 0065c6f29f (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 続編の1話予約で!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - omizu@中性さん» みずちゃん、続編作んないと!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:omizu x他1人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年2月15日 9時

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