【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第四章】 (ページ20)

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仲裁【メドゥーサ/如月碧】ページ20

何だこの状況……。

頑張って家から抜け出して朝食を食べに来たら帝華さん泣いてるし玲加さんは喧嘩してるし……。

困惑した頭でこの正にカオスとしか言えない現状を見る。
とりあえずここにあるアップルパイでも1口食べようかな。と思い目の前にあるアップルパイを1口食べる。

うん。美味しい。と思いながらまたアップルパイを食べるがやっぱり犬と猫の喧嘩のようにうるさい喧嘩をしている玲加さんと元の玲加さんに嫌気がさしそちらの方に行き口を開いた。

「いい加減にしなよ。周りの皆も迷惑していると思うよ？」と言う。

確かに元の玲加さんが言う通り多少の礼儀や品位は貴族には大切だと思うけどここは公共の場じゃなくて友達の家だからそんなことはしなくていいと思うんだよねと思いながらもその言葉を飲み込んだ。そんな事を言ったら元の玲加さんの気持ちを煽るだけだしね。

「それよりもお二人さんどーぞ。」

と両手にアップルパイを持ち2人ともの口を封じ込むように口へと突っ込む。
無理やりだと思うけどこうしないと落ち着かなさそうだから仕方ないよね？と思いながら目の前の喧嘩をしている2人に
「美味しいものでも食べて落ち着いてよね。」
と言って、持っていたハンカチで手を拭きながらそう言う。
もう大丈夫かなっと思い自分の席へと戻ろうとする時にふと……そういえば誰かと一緒に食べるのって初めてだなと思った。

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喧嘩ってこのような感じで止めて大丈夫でしたかね……(^_^;)？