【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】 (ページ47)

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騒々しい【神月いのり/ユウミ】ページ47

浴衣に着替えて、することもないのでベッドに寝転がって霊力を補充していたら、怜加さんと元加さんの叫び声が聞こえた。

「ふ、ふ、ふ、ふざけるなあああああああ!!」

大丈夫かしら…あの二人。

「ダンディーな叔父様って絶対お父様でしょおおおおおお!!」

「なぬううううう!?我らが父様ああああ!?」

「アホタレエエエエ!!!」

大丈夫じゃないわね。テンションが極端にハイになっている。お医者さん、それも頭のお医者さんが必要だわ。

とりあえず、現状況を確認しよう。

そう思って起き上がると、浴衣の合わせの部分から手紙がはらりと落ちてきた。

…誰よ。手紙こんなところに入れたの。テレポーテーションだとしても、その先がおかしいわ。

今から、賭けをしましょう。
ミッションを与えましょう。
～ミッション～
・無黒(仮名)達の弱点を探す。
助け舟を出しましょう。
この世界を壊さずに済むように、誰も消さずに済むように。
オークションだけが、消えるように。能力者が消えないように。
消しても、壊しても、大丈夫。
その時は、『極楽地獄』にでも、招待してあげるよ。
ま、片道切符だけどね。
p.s.『極楽地獄』は、能力者がとても多くて、基本自由で、オークションがないよ。』

ふむ。もしかして、地獄にじゃんじゃん輪廻切った人送り込んだの地獄の人…怒ってる？

あの、手続き面倒だって無黒さん言ってたなぁ…今度からは控えよう。

今は怜加さんと元加さんだ。

「怜加さん～元加さん～。いのりよ、開けてくださいな～」

………無反応。

「失礼しますよ～？」

部屋に押入ると、二人が唖然として突っ立っていた。

さっきはあんなに騒いでいたのに…落差が激しすぎるわ。

「大丈夫？お医者さん、いる？」

怜/元「いらんわっ！」

また、二人に怒られた…。

「怒ると血圧上がるわよ～」

怜/元「年寄り扱いするな！」

煽るとさらに怒る。

思い通り過ぎて、ちょっと面白くなってきた。

―――――――
すみません。怜加さんたちをいじっただけで終わりました……。