【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】

起きてるよ。【叶胡天秋/天秋】 ページ26

「オイ、起きろ天秋!!今すぐ起きろ!!おい、いのり!」

「はっ、はい！」


「お前も手伝え!!」



起きろ…？


何の事ですか…。


わたしは起きてます。


起きてますよ。



まさか、わたしが眠りながら皆さんに能力をかけているとでも？



これが本当のわたしなんです。



失望しましたか？


「卑怯者」…確かにそうですね。


嫌われたでしょう。


あの繋いだ手すら


偽りだったとなれば。




けれど


見抜けなかったのもあなた達。









帝華。


必ず、必ず果たすよ。




十年間のわたしを捨てよう。




情なんて、あるだけ無駄だから。





「役者はほとんど揃いましたね。


最も、ここにいる中で意識があるのはあなた達二人くらいのようですが。」




さぁ、始めましょうか。




最も残酷な殺戮を。






―――――――――――――――

天秋は、帝華が拐われる前は、帝華と自分を守るためには殺 しも厭わないような子でした。
そこから十年、その自分を押し殺して生きてきました。
その人格が今出てる状態です。

その他はこれから少しずつ明かします。


次よろしくお願いしますm(_ _)m

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