検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:9,764 hit

捕食、想い【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】 ページ20

負ける。そう思った。
天秋じゃない何かは、天秋の体の負担を考えず、能力を乱発する。正直、かなりキツかった。だけど、私は煽り続ける。
「まだそんなものなの?!やっぱり腰抜けね!」
全ては、ある事の為に。
「…愚者が。」
天秋じゃない何か…取り敢えず、屑とでも呼んでおこう。
屑が私を攻撃してくる。けど、それで良い。
遂に私は倒れた。それを屑が馬乗りし、私の肩に噛みつく。痛みで顔をしかめた。
すると、変色した肌が出てきた。屑は、それを見て高笑いする。屈辱に顔が歪んだ。
「帝華さん。遺言は?」
能力者は能力者を食らう事で、その能力を奪えるというシステムがある。どうやら天秋はそれを知っていたようで、私を貪ろうとする。
だから私は嗤ってやった。
「お前は私に勝てないよ。」
地獄に墜ちて、天秋に手を出したのを後悔しろ。
そして、私は死 んだ。
(ああ、天秋が泣くだろうなぁ。)
天秋は悪くない。だから、泣かないで。
貪られ、血肉が散って行く。
そんな激しい痛みの中で、私は笑っていた。
(こんな状態じゃ、もう能力も禁忌も代償も無意味だなぁ。)
最期の私を見たのは私の病気を伝えた二人だった。



願わくは、また綺麗な身に戻って、皆を仲間と呼べますように。

(不老不死なのが、こんなにも無意味なんて)
普通の人間より歳をとらない。
普通の人間より死 ぬ確率が低い。
其れだけで、こんなにも辛いなんて。
知りたくなかったなぁ。

二人にもう、出ない声で話し掛ける。

『天秋を責めないで。』

『救ってあげて。』

私の最期を見たのは、屑とあの二人。

私が最期に見たのは、涙を流す天秋だった。

ああ、もう泣かないで。

君達が思う程繊細じゃない。

君達が思う程弱くはない。けどね、



ねえ、皆。

私皆大好きだったの。

だから、私が死 んだ今日の夜だけ泣いてね。




現在の時刻22:05:07
あと5489468※☆6388


エラー発生。エラー発生。
予定よりも速いです。
エラー発生、エラー…

壊セ。【叶胡天秋/天秋】→←消される【神月いのり/ユウミ】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミコトまんじゅう.(プロフ) - (やべえ政府の所にはキャラの性格上行くのはあれだしな………大樹でのんびりします(((() (2020年2月15日 15時) (レス) id: 910d2712c0 (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - いっぱいになりましたね〜!もう四章かぁ…早いなぁ…。 (2020年2月15日 9時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 更新しました!上限です。 (2020年2月15日 9時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 更新します (2020年2月15日 8時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - ミコトまんじゅう.さん» コハルちゃんも政府の所に来たら?((((( (2020年2月15日 7時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:omizu x他2人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年2月11日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。