【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】

真実と脅迫。【叶胡天秋/天秋】 ページ40

あ〜あ。

怜加さん、種明かししちゃったか。



本当の黒幕。


もう、どれが本当か分からないくらい、この世界はこんがらがってる。








「どうして言っちゃったんですか…。


苛まれるのは、わたしだけで充分なのに…。」




鞘から抜いた刀が行き場を失って、わたしはもう一度それを収めようとした。



けれど。



「《能力者の完全抹 殺》


それが条件だったはずだ。」


首筋に突きつけられる銃口。


その声から、アイツだと分かった。


わたしはふわりと笑って、彼に向き直る。


「ええ。分かっていますとも。


約束は破らない主義です。」



「まだ能力者は生存している。

早く全てを壊してこい。

さもないと＿＿＿＿」



アイツの言葉に、わたしの頬を冷や汗が伝った。


それだけは。それだけは阻止しなければ。


「っ…。

重々承知です。

その代わり、約束は守ってくださいね？」


「分かっている。

精々頑張ることだな。」



そう言うと、彼は目にも留まらぬ速さで帰って行った。



収めようとした刀を再び抜く。



「もう、やるしか無いんですから。


どうか皆さん、抗わないでください…」







わたしを、最期まで悪役でいさせて。





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天秋は刀を扱うのが得意です。
今は能力使えないので刀で基本的に戦いますが、近距離戦は苦手です。視界が狭くなるから。



次お願いしますm(_ _)m

つまり【神月いのり/ユウミ】→←実は【神崎怜加/omizu】

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