【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】

決別と永遠【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】 ページ17

決別の対義語は永遠だと、誰かが言った。
「やっぱり、天秋が黒幕なのか。」
別段、驚きもしなかった。けど、それ以上にイライラしていた。
過去の天秋は、冷酷無慈悲だった。自分と私を護るためなら、殺しだって厭わない。
そんな天秋が嫌いだったのを覚えてる。そして、その天秋が今戻ってきている。
裏の裏の裏をかき続けて、漸く私は気付いた。
(ああ、私は光れない)
私の白銀の髪は、目は、肌は闇でこそ光るモノ何だって。
対して天秋は、赤のメッシュが、彼女の存在が有る限り彼女は永遠に光の元で輝く。光の世界に居れば居る程、彼女は優しく光続ける。
(だから、アンタは間違ってる。)
闇にいて良いのは私だけ、自分を愛せないガラクタ(人間失格)は、私だけでいいのよ。天秋
決別の対義語は永遠だと、誰かが言った。
私は天秋に向かって、いや、天秋じゃない何かに向かって
「アンタは、私達を消せないよ。自惚れるのも大概にしな。」
「は…?」
天秋じゃない何かがキレる。だが私は止まらない。
「結局甘えん坊なんでしょ?私にアンタは勝てない。天秋の中から出ていって、母ちゃんのお乳でも吸ってな!」

私が生きていたと言う事が証明出来る、最初で最後の大喧嘩が、始まる。



あと56時間。
現在の時刻、21:05:08

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