【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】 (ページ11)

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怒りと私の目的【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】ページ11

沈黙。目にも止まらぬ速さで壊れて行く。…ああ。計画通りだ。
私は取り敢えず、思いっきり

天秋をひっぱたいた。
天秋が驚いた顔をする。私は、優しく諭す。
「天秋、アンタ、諦めてんでしょ。」
天秋がどうしてわかった。とのように目を見開く。だから私は続けざまに
「私の願いを踏みにじって、私を消させない。って宣言した馬鹿な姉は何処の誰なの?」
と、煽る。私は両サイドから天秋のムニムニしたほっぺを両手で包んで
「アンタは、私のお姉ちゃんなんだから、ちゃんと私を護ってよ」
天秋の目に光が戻って行く。そして、天秋は水晶のような涙を流してふわりと笑う。
「ありがとう。帝華」
その笑い方が何処までも私に似ていて、私達、やっぱり姉妹なんだな。と思った。
蝶を作って、音声が皆に届くようにする。
そして、私はイライラ怜加に向き直って、思い切り

足を踏んでやった。怜加が痛みに顔を歪める。
「いっ…!お前、なにすん｢なにすんだは此方のセリフよ。馬鹿野郎。｣

怜加が言い返そうとするのを遮って、思い切りキレてやった。

「馬鹿馬鹿大馬鹿!アンタ達、オークション潰したいんでしょ?なのに仲間に八つ当たりするなんて、頭可笑しいの?」

「アンタは、私達は選ばれた人間なの!能力者で、不老不死で、どんなに辛くても生きなきゃ駄目なの!」

「いい?私は頭があんまり回らないし、自分勝手なの。だって、私は私が大好きだから!」

「この世のお金持ちなんて私だけでいいのよ!私の人生を壊した御詫びにこの制度ぶっ壊さないと許さないからね!」

「アンタ達が此処をぶっ壊して、何もかもを藻屑にする事を許す!だから、自分の限界を知って、更に突き進んで、」

「この無慈悲な世界に能力で希望を与えるの!」

「アンタ達は安心して、私に何もかもを任せて、思い切り暴れてやれ!」

「甘えるな!自分を誰かが救ってくれると思うな!自分を愛せ!自分の殻を突き破れ!」

「私達馬鹿(能力者)に出来る事は、それくらいしかないの!」

「自由を掴み取れ!能力者達!」
皆に届け。すると、怜加は呆れたように笑い
「僕、お前大嫌いだわ。」
と、笑った。
「知ってる?人が嫌うのは自分と似ている人間なんだって。」
と、教えるとゲッと嫌がる。私も怜加はお断りよ、と煽る。あ?と聞かれてやっと微笑む。
いつもの調子が戻ったな。と安心する。ああ、皆きっと大丈夫。
胸が痛くなる。
(せめて、あと3日)
カウントダウンを開始しよう

私が病で消えてしまうまでの。