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43. ページ5

「自分の為に泣くな!泣くのは、大切な人が自分の目の前からから消えた時!」

僕はそう言って、澪流の赤い目をじっと見る。

「自、分…の、為…?」

僕が言った言葉を繰り返す澪流。

「そう。澪流にとって大事な人は時雨君でしょ?」

僕が尋ねると、コクリと頷く。

「だったら、時雨君がいなくなった時しか泣いちゃダメ。今はまだ眠っているだろうけど、いつかは起きる。絶対」

“絶対”を強調して言うと、澪流君は一瞬?を頭の上に浮かべたけど直ぐに明るい顔に戻った。

涙はもう、乾いていた。

後ろでわあああっと言う声が聞こえ、後ろを振り向く。

そこには滝のような水は無く、みんながそらるさんを取り囲んでわあわあやっている図だった。

「ほら、泣いてたって良い事なんもないんだよ?だったらニコニコして楽しく生きる方がいいじゃん!」

蔓延の笑みで、そう言った。

澪流は今までの泣き顔が嘘かと思う程、笑っていた。

そして、その時は来る。

徐々に澪流の体が足元から消えていく。

その様子を見つけたのか、僕の周りにみんなが集まって来る。

「ぼ、僕どうなるの…?消える…?」

澪流が涙まじりにそう問う。

「消えるってとこだけは合ってる。でも、どうなるかは分かんない」

「ちょっ、そらるさん…!」

るす君がしゃがんで、下を向いたままのそらるさんにそう言う。

流石にキツすぎるんじゃ…

そう思った時。

「ぼっ、僕だけじゃない…!時雨や、他の人格のみんなだって…どうなるか分かんないじゃん!なのに、なのに…」

澪流が泣きそうになりながら言う。それもそうだ、下半身がもう消えてるんだから。

「俺らに、時雨君任せられんの?澪流君」

消えそうな声。それに答えたのはセンラさんだった。

「俺らやってな、子供の扱い慣れてへんよ。でもな、時雨君は最初っから決めとんよ、僕ら。…面倒は、最後まで見るって」

「…本当に?本当に、時雨は今までと違う様になるの?ねえ、本当に?」

疑ってるのか、センラさんの袖を掴んで離さない澪流。

「大丈夫やって。もしも約束破ったら俺がこいつしばいたるきん」

志麻さんがセンラさんを親指で指しながら言う。

そんな冗談が面白かったのか、ふふっと笑って首まで消えてる澪るは、最後にこう言った。

「お兄さん達面白かった。ありがとう、ごめんね___さようなら」

澪流が消えた後には、何も無かった。




ーーーーー
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いむいむ - 狐白さん» いつも嬉しいコメントありがとうございます!こちらも勇気付けられました! (12月17日 14時) (レス) id: dc78839770 (このIDを非表示/違反報告)
狐白 - あと、見捨てないです。いむいむさんに勇気づけられたから。内容も全然大丈夫ですよ!!頑張ってください!! (12月17日 0時) (レス) id: 4b6152b8a6 (このIDを非表示/違反報告)
狐白 - いむいむさん、語彙力少なくとも自分よりはあると思うので大丈夫ですよ!((ごめんなさい、自分なんかと比べるの失礼ですね (12月17日 0時) (レス) id: 4b6152b8a6 (このIDを非表示/違反報告)
いむいむ - 狐白さん» なので、勇気付けれて本望です! (12月5日 18時) (レス) id: 675fd3e6db (このIDを非表示/違反報告)
いむいむ - 狐白さん» ありがとうございます!私もたまに病んで自虐がちになるので、同じような人を助けてあげたいなって思いで作りました。 (12月5日 18時) (レス) id: 675fd3e6db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いむいむ | 作成日時:2017年11月13日 12時

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