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52. ページ14

ドアがバンと閉じる。

真っ暗だが、不思議とみんなの姿と流夜は見える。

後ろ向きに座っていた流夜はこちらを向いて、びっくりした様な顔をしている。

「誰だ…」

「あっ、僕はまふy「名前じゃない、人間だろ?勝手に入ってくるな」うう…」

警戒心丸出しの目で睨まれ、つい本名を言おうとする。

思ったよりズバッと言うな…

「で、何。ズカズカ時雨の精神内に入って来て、何するつもり?」

未だに怪しいと言っている様な目で僕らを見ながら、またもや身に突き刺さる言葉を投げかける流夜。

「いや、僕らは時雨君を助けようと…」

「嘘だろ、それ。時雨は人間に嫌われている様なもんだ。18年間生きて来て時雨を必要としていた人間なんて一人もいなかったんだ。学校でもいじめられて家でも蔑まれていたんだ、今更…」

そこで途切れた言葉は、紡がれる事もなく“箱”の暗闇に消え去った。

僕が、遮ったから。

「今までは、ね。流夜、いじめられてたのは時雨君が何歳の時?」

「は?そんなの決まってるじゃん、15歳だから3年前だろ。普通に考えりゃ分かる事だし」

延々と続くはずの壁に背中をもたれかけ、腕を頭の後ろで組む。

だるそうに目を閉じて、一つ欠伸をする。

「じゃあ、家で蔑まれてたのは?」

「そんなの今まで…おい待て、お前ら見た事ないぞ?」

目を開けて僕らを見る流夜。明らかに動揺の色が奥に見える。

「でしょ?だから、人間だからって判断しないで___」

バチィンと近くで音が鳴る。

僕の体が吹っ飛ぶ感覚。そして頬に来る痛み。

「っ〜〜〜〜!」

頬を押さえて悶絶する。

皮膚が破れて血が出る様な感覚。そして手に来る温かいモノ。

「まふっ!」

誰かが僕を抱き起こしてくれる。そらるさんかな。

「血が出てる、これ使って___!」

いかさんがハンカチを差し出すと共に、僕の意識は途切れた___

もう、目が覚めるのかな。

ごめんね時雨君。助けてあげられなかった…

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いむいむ - 狐白さん» いつも嬉しいコメントありがとうございます!こちらも勇気付けられました! (12月17日 14時) (レス) id: dc78839770 (このIDを非表示/違反報告)
狐白 - あと、見捨てないです。いむいむさんに勇気づけられたから。内容も全然大丈夫ですよ!!頑張ってください!! (12月17日 0時) (レス) id: 4b6152b8a6 (このIDを非表示/違反報告)
狐白 - いむいむさん、語彙力少なくとも自分よりはあると思うので大丈夫ですよ!((ごめんなさい、自分なんかと比べるの失礼ですね (12月17日 0時) (レス) id: 4b6152b8a6 (このIDを非表示/違反報告)
いむいむ - 狐白さん» なので、勇気付けれて本望です! (12月5日 18時) (レス) id: 675fd3e6db (このIDを非表示/違反報告)
いむいむ - 狐白さん» ありがとうございます!私もたまに病んで自虐がちになるので、同じような人を助けてあげたいなって思いで作りました。 (12月5日 18時) (レス) id: 675fd3e6db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いむいむ | 作成日時:2017年11月13日 12時

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