#2 ページ9
舞台に立ち漫才をする。
通い慣れた劇場だけど
やっぱりまだ緊張はする。
でもこの出る前の緊張は嫌いじゃない。
ビシッと決めて相方と2人で漫才をする。
「はいどうもーー！」
みんなが2人に注目して笑ってくれる。
なんて楽しいお仕事なんだろう。
「もうええわ！ありがとうございました！」
舞台袖に戻る時の拍手が聞こえてくる
この瞬間がたまらなく嬉しい。
「次の漫才まで時間あるけどどうするー？」
チハルが私に話しかけてきた。
「ちょっと、買い物でもしてこようかなー…」
「そう？じゃあ私もちょっと出掛けてくるわ！」
「OKー！30分前に帰ってきて？ネタ合わせしたいから」
「はいよー」
そう言ってバラバラに楽屋に戻ることになった。
「おつかれー！」
すると、待ってました！と言わんばかりに
盛山さんが満面の笑みで私の前に現れる。
「お疲れ様です。」
「今から休憩？」
「そうですね…次まで結構時間あるので
ちょっと外に出ようかなって…」
「俺もついて行っていい？」
「ひとりですか？」
「うん。」
「盛山さん…？
最近いそがしいでしょうしゆっくり休んだらどうですか？」
「なに？気遣ってくれるん？」
「まあ、そうですね。」
「そんな所も可愛くて好きやわー…」
「それなんなんですか？？」
呆れて笑ってしまう。
「多分リリーさんとなにかの企画で
どっちかAをおとせ！みたいなのやってるんでしょー…？
何を企んでるんか知りませんけど
いい加減やめてくれません？」
盛山さんに言うだけ言って
私は財布を置いてる自分の楽屋に向かう。
すると盛山さんが私の手首を掴んできた。
「なあなあ、俺は本気やねんけど…？」
「そんな捨てられそうな子犬みたいな目するの
やめてください。」
私は手を振り解き
「企画については否定しないんですね」
そう言って再び早歩きで歩き出した。
「ちょっと待って！企画とかしてない！ほんまやて！」
周りに他の芸人さんがいるのに
なりふり構わず私を追いかけてくる。
「あーもうしつこいな！」
急に立ち止まってしまったので
盛山さんは私にぶつかってしまう。
「きゃっ！」
体格差でぶっ飛ばされそうになったけど
腰に腕を回されて
私は後ろから盛山さんに抱き締められてしまう。
「俺…本気やて…」
不覚にもドキドキしてしまった。
「はなして…」
慌ててその体勢から私は逃げた。
「わかりましたから…」
そう言って私は自分の楽屋に逃げ隠れた。
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木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数が50までなので、もし書くとしたらページ数が足りなさそうなので次のシリーズの最初に書かせていただきますm(_ _)mよろしくお願いします！ (2023年3月13日 1時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» こんばんわ、今別の作品を書いていますのでそちらが終わり次第書かせていただきますね(^^) (2023年3月12日 21時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 再び失礼します！学パロで、リリーさんは有名な不良で幼馴染が他校の人に拉致され大人数に待ち伏せされ勝つが、自身も重傷で倒れ彼女に支えられ帰宅し、手当をしながら罪悪感で泣く幼馴染をリリーさんが慰め告白し付き合うみたいなお話お願いします！ (2023年3月12日 20時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» いえいえ、リクエストに添えられていたなら幸いですがイメージと違ったならすみません^^;またよろしくお願いします(^^) (2023年3月12日 11時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - リクエスト応えて頂きありがとうございます！！長編にして頂けて嬉しいです！！ (2023年3月12日 9時) (レス) @page35 id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月1日 15時
