#5 ページ5
「はあ…」
仕事の休憩中は彼の事ばかり考える。
さすがに仕事中は大丈夫だけど
何もしてない時は
ずっと頭の中が彼いっぱいだ。
今日は違う局で仕事かな…
同じ局ならまた会えるかな…
あの時から
もう2週間は経つ。
「だめだ…もう仕事に戻ろう。」
休憩もそこそこにして私はディスクに戻った。
仕事をしている時だけ彼を忘れられる。
あれから特に連絡はしていないし
彼も忙しいのだろう…私の事なんてきっと忘れてるよね。
「おいーAー！」
上司に急に呼ばれて私は立ち上がる。
「はい！どうしましたか！？」
なにか原稿に不備でもあったのかな…
「バラエティーの司会のアナウンサーが
急遽、体調不良で休みになったんだ。
Aが代わりに出てみないか？」
「私ですか…？もちろんです！やらせて下さい！」
またとないチャンスだ。
「じゃあ悪いんだがすぐに8番スタジオに向かってくれ。」
「はい！」
急いで準備してその場に向かう。
撮影準備は整っていて
芸人の司会の人が待っている状態だ。
「初めまして、Aと申します。
今日は先輩の代わりに来ました。
よろしくお願いします！」
初のバラエティーで緊張する。
「そんな緊張せんでええよ！
なんかあったらフォローするしリラックスして！」
「ありがとうございます！」
優しく指導してもらって
何とか緊張もほぐれてきた。
「俺が、続いての芸人さんは！って
合図出すから
1人ずつここの紙に書いてるコンビ名読めばいいだけやし
一緒に頑張ろ！」
「はい、わかりました！」
そして本番が始まった。
ただコンビ名を読むだけなのに緊張してしまう。
「1組目の芸人さんは！」
「○○さんです、どうぞ！」
1組また1組と
次々に漫才やらコントが続いていく。
「それでは次の芸人さんはー？？」
私は緊張して登場する芸人さんの名前には
目を通してなかった。
だから次に登場する名前なんて
気にしてなかった。
「Rainbowです、どうぞっ！」
カーテンが開き驚く。
「あっ…」
声が出そうになったのを飲み込んだ。
私と一緒に選んで買った服で可愛くコントをこなす彼。
本当に綺麗だ。
どこからどう見ても女の人にしか見えない。
はずなのに私の胸はすごくドキドキしている。
中学生の時に好きな人を
目で追うだけで満足してた
そんな時に近い…
純粋な恋…。
コントが終わってカーテンが閉まるまで
私は彼から目が離せなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数が50までなので、もし書くとしたらページ数が足りなさそうなので次のシリーズの最初に書かせていただきますm(_ _)mよろしくお願いします！ (2023年3月13日 1時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» こんばんわ、今別の作品を書いていますのでそちらが終わり次第書かせていただきますね(^^) (2023年3月12日 21時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 再び失礼します！学パロで、リリーさんは有名な不良で幼馴染が他校の人に拉致され大人数に待ち伏せされ勝つが、自身も重傷で倒れ彼女に支えられ帰宅し、手当をしながら罪悪感で泣く幼馴染をリリーさんが慰め告白し付き合うみたいなお話お願いします！ (2023年3月12日 20時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» いえいえ、リクエストに添えられていたなら幸いですがイメージと違ったならすみません^^;またよろしくお願いします(^^) (2023年3月12日 11時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - リクエスト応えて頂きありがとうございます！！長編にして頂けて嬉しいです！！ (2023年3月12日 9時) (レス) @page35 id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月1日 15時
