#9 ページ27
「ほい、水」
レオがわざわざ自販機で水を買ってきてくれた。
「ありがとう…」
「少しでもそれ目にあてとき？
少しは腫れましになるよ。」
言われるがままペットボトルで冷やす。
「気持ちええ…」
「ほんま世話が焼けるわ…」
レオはくすくす笑ってる。
腕時計を確認しながら今か今かと待っていると
2人が帰ってきた。
私達は立ち上がり挨拶をする。
「今朝はすみません。」
レオが私より先に頭を下げた。
2人は笑いながら
こっちもすまんかったと謝ってくる。
「すみません、少し水田さんをお借りしてもよろしいでしょうか？」
レオがそう言うと
「うん、ええで」
っと川西さんが優しく笑った。
「俺も丁度話したかったし…」
水田さんが私を見て言うとレオが急に
「じゃあやっぱ川西さんは俺と話しましょう…」
っと川西さんの腕を掴んだ。
「え、俺別に話すことないけど」
「いいじゃないですかー！」
レオはそのまま川西さんを連れて共有スペースの方に消えてく。
「えっと…」
「あっちの誰も来ーへん階段で話そや。」
私は言われるがまま水田さんについて行く。
階段に水田さんが腰を下ろす。
私もその隣に座る。
「俺から話してもええ？」
「あ、はい…」
「朝、俺が言いかけてた言葉覚えてる…？」
「ごめんなさい、スタッフさんがきて
あまり聞き取れなかったんですけど…」
「じゃあ最初から言うわ…」
私は小さく頷く。
「Aちゃんが賢志郎の事、ずっと好きなんは知ってるし
っていうかここにおるみんな知ってることやけど…」
「まあフラれまくってますしね。」
「でもちゃんと言葉にして伝えてる事は凄いことやと思うわ。」
「それに昨日、川西さんには
ちゃんと他に好きな子おるからって
告白もしてないのに本気で断られましたしね。」
胸がチクっと痛む。
「それで一人で泣いたんやな…辛かったやろ。」
優しい言葉をかけられて
もう泣かないと決めてたはずなのに
涙腺が緩む。
「なあ…俺じゃアカンか？」
「えっ…」
「俺ならこんなに目が腫れるほど
泣かせたりせんし
誰よりもAちゃんのこと愛してあげる自信があるねん。」
横並びで話してたはずなのに
いつの間にか水田さんは私の正面にいて
膝をついて私に目線を合わせ
話しかけてくれている。
「あの…」
「俺が全て忘れさせてあげるから…」
そっと私の顔に触れてくる。
「俺のこと好きになってくれへんかな？」
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木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数が50までなので、もし書くとしたらページ数が足りなさそうなので次のシリーズの最初に書かせていただきますm(_ _)mよろしくお願いします！ (2023年3月13日 1時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» こんばんわ、今別の作品を書いていますのでそちらが終わり次第書かせていただきますね(^^) (2023年3月12日 21時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 再び失礼します！学パロで、リリーさんは有名な不良で幼馴染が他校の人に拉致され大人数に待ち伏せされ勝つが、自身も重傷で倒れ彼女に支えられ帰宅し、手当をしながら罪悪感で泣く幼馴染をリリーさんが慰め告白し付き合うみたいなお話お願いします！ (2023年3月12日 20時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» いえいえ、リクエストに添えられていたなら幸いですがイメージと違ったならすみません^^;またよろしくお願いします(^^) (2023年3月12日 11時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - リクエスト応えて頂きありがとうございます！！長編にして頂けて嬉しいです！！ (2023年3月12日 9時) (レス) @page35 id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月1日 15時
