#6 ページ26
そっーと目だけを彼の方に向ける。
ソファーに座ったまま無表情でこっちを見てた。
「いややー！！忘れてー！！」
私はまた慌てて頭まですっぽり布団に隠れた。
どんな顔でここから出ればいいのか分からない。
とにかく誰か私を助けて！
「なあ、」
話しかけてきた！どうしよう！？
「トイレ借りるわ」
パタンとトイレのドアが閉まる音を聞いて布団から
のそのそ出る。
その間に冷蔵庫からお茶を取り出しコップに入れて
またすぐに布団に潜った。
トイレの流す音が聞こえてきて
こちらに戻ってくる足音が聞こえる。
「なんこれ、飲んでいいの？」
「どうぞー」
布団の中で返事する。
とにかくもうそれ飲んで出ていって欲しい。
最低かもしれないけど
恥ずかしすぎてもうどうしていいかわからない。
すると再び「なあ、」
って呼びかけられた。
だけどその後何も言わない
「なんですかー」
そう答えると被ってた布団を一気に剥がされた。
「きゃぁぁ！」
びっくりして声を出す。
「何今更照れとんねん！」
笑いながら
「諦めろ！」
そう言って私の体を抱き起こし座らされた。
「ち、近いですって！」
「軽いなーAは
昨日もタクシー乗って帰ってきたあと
この部屋までお姫様抱っこで送ったんやでー」
聞いてない事まで話してくる。
「その後な、ちゃんとベットまで運んで
帰ろうおもたら急に腕掴んできて
帰らんといてやってさ
俺、めっちゃ理性吹き飛ばしそうになったんやで？
それを頑張って押えて
わかったって言うてAが寝るまで
ずっと手握ってたんやから。」
真剣な目で昨日のことを話してくる。
私は目を逸らせなくなってた。
「Aが寝たあと
流石にここおったらやばいなおもて
帰ろうと思ったら
俺が玄関行くたびに起きて走ってきて
やだって抱きついてくるさかい、
もう俺も諦めてソファーで寝てんから…」
最悪っていう文字が頭に浮かんだ。
先輩に迷惑かけてそんなワガママ言うなんて…
「ほんますんません…」
申し訳なくなって深く頭を下げる
「謝ってどうすんねん。
そうじゃなくて褒めてよ。」
「……それはどういう…」
「俺、そんな状況で手出さんかってんで？？
わかってる？？」
「いや…こんな女だから当然って言っちゃ当然なんじゃ……」
「アホぬかせ！好きな女と2人っきりやぞ！
なめんなよ！」
私はポカーンとして彼を見つめた。
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木葉林檎(プロフ) - HATHUTAさん» コメントありがとうございます！凄く嬉しいお言葉感謝です！m(*_ _)mまたよろしくお願いいたします(*´︶`*)♥️ (2023年2月24日 15時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
HATHUTA(プロフ) - 盛山さんの長編拝読しました！林檎さん（勝手に呼んですみません）のお言葉で長くなってしまったとありましたがいい意味で読み易い長さでとてもキュンとしました。不器用ながらに真っ直ぐな感じがイメージしやすくて読んでいて入り込めました^^これからも応援してます (2023年2月11日 22時) (レス) @page36 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - mさん» リクエストありがとうございます！新山さん素敵な人ですよね(^^)♪シュチュエーションなどなければそのまま書かせていただきますね┏○ﾍﾟｺｯ (2023年2月2日 4時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - リクエスト失礼します！さや香の新山さんでお話書けたりしますでしょうか？？宜しくお願いします🙇🏻💧 (2023年2月2日 1時) (レス) id: cde51804fe (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ﾃﾝﾌﾟﾗ衣さん» リクエストに添えるかどうか分かりませんが、短編で1つ書かせていただきました！シチュエーションなどあれば是非またかかせていただきますのでよろしくお願いします🙇🏻♀️՞ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年1月20日 5時
