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「マスターは何も言わないでください！
本当に…大丈夫なんで！」
何が大丈夫なのか自分でもよく分からないが
引くに引けなくなり持っていたホウキでカウンターの周りを掃除した。
落ち着け…落ち着け自分。
そう言い聞かしてマスターから少しずつ距離を取るようにカウンターから出た。
すると彼がトイレから戻ってきた。
「ゆずる君、何も心配しなくても
Aはゆずる君のこと好きみたいだよ？」
マスターがいきなり突拍子もないことを言い放って私はびっくりしてマスターを見た。
「え？ほんまに？」
そしてそんな彼と目が合ってしまった
「いや、えっとその…」
「しかもその好きってのはゆずる君の事を異性として好きみたいだよ」
「ちょっ！マスター！」
私は慌ててマスターへ駆け寄ろうとした時
足元にあったチリトリに気付かず転びそうになった。
「あぶなっ！」
彼はそう言って私の腕をグイッと引き寄せてきた。
今まで見た事ないぐらいの距離で彼の顔が近付く…
「あ、ごめんなさい…！」
もう顔から火が出てる！絶対出てる！
彼が私をゆっくり離すとマスターが言った。
「ゆずる君もういいんじゃないのかい？
僕が君の恋愛相談を聞かなくても…」
そう言ったあとマスターが私を見て
「ちょっとお店の外を掃除してくるからお客様の相手していてね。」
っとだけ言って
私からほうきを取り外へと出て行ってしまった。
2人きりにされ彼が私に話しかけてくる。
そんな私は恥ずかしくて下を向いたままだ。
「俺ちょっとさ、仕事で大阪戻らなあかんくて…
しばらく店に顔出されへんのよ。」
そう言って近くの椅子に腰をかけた。
「それでマスターに無理いうて
オープン前にちょっと来させてもろたんよ。」
私は黙って話を聞く
「もしAちゃんが俺の事嫌いで会いたくないんやったらさ
もうこれ以上ここ来る意味ないし
諦めよう思って店に来るのもやめよう思っとたんやけど。」
私は驚いて彼の顔を見る。
「その話をマスターに何度もしててん。
けど…さっきマスターが言うた話ホンマなん？」
私は彼の顔を見ないまま小さく頷く。
「ほんまに？」
「本当です…一目惚れで…」
かろうじて私は声を出した。
「まじか…なあ、こっち見てくれへん？」
私は首を横に振った。
「はは…俺な？ドSやねん。」
小さく笑って声が聞こえた瞬間彼の大きな手が私の頬を包む。
「ごめん。いじわるしたなんねん。」
綺麗な二重の瞳が私の顔を映した。
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木葉林檎(プロフ) - HATHUTAさん» コメントありがとうございます！凄く嬉しいお言葉感謝です！m(*_ _)mまたよろしくお願いいたします(*´︶`*)♥️ (2023年2月24日 15時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
HATHUTA(プロフ) - 盛山さんの長編拝読しました！林檎さん（勝手に呼んですみません）のお言葉で長くなってしまったとありましたがいい意味で読み易い長さでとてもキュンとしました。不器用ながらに真っ直ぐな感じがイメージしやすくて読んでいて入り込めました^^これからも応援してます (2023年2月11日 22時) (レス) @page36 id: f9b555f004 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - mさん» リクエストありがとうございます！新山さん素敵な人ですよね(^^)♪シュチュエーションなどなければそのまま書かせていただきますね┏○ﾍﾟｺｯ (2023年2月2日 4時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - リクエスト失礼します！さや香の新山さんでお話書けたりしますでしょうか？？宜しくお願いします🙇🏻💧 (2023年2月2日 1時) (レス) id: cde51804fe (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ﾃﾝﾌﾟﾗ衣さん» リクエストに添えるかどうか分かりませんが、短編で1つ書かせていただきました！シチュエーションなどあれば是非またかかせていただきますのでよろしくお願いします🙇🏻♀️՞ (2023年1月23日 3時) (レス) id: 850b8e0902 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年1月20日 5時
