いつ鳴き ページ6
｢……信じて、くれてるんですか？｣
そう言って、黄金色の瞳を大きく見開く青年。
『ん、まぁ。偽者？が出てきたすぐ後に信じる私もどうかと思うけどね。』
ほんとに。自分でも、なんで信じられたのかよく分からない。
｢ご主人は、ホント無防備…いえ。｣
なんか、余計なお世話な事言われた気がする。
｢えっと、僕自身もよく分かってないんですけど…それでも聞きます？｣
分かってないって、どう言うこと？
『うん。聞かせて。』
まあ、そんな小さい事は今更気にしない。
今はこのひとが確実に真冬なのか否か…真冬なら、なんで人間の格好をしているのか、なんで戻ってきたのか……
いっぱい聞きたいことがあるからね。
｢何処から話しましょうかね…｣
***
___それは、真冬が死んだ、後のこと。
｢…あれ？ここ、どこ？｣
真冬は嗅ぎなれない匂いが充満した、色や形が自立した輪郭を持たない、概念がないような不思議な場所で目を覚ました。
死神｢あ、起きた。おい、対処班！次の転生猫が全員目を覚ましたぞ！｣
死神｢りょーかい！ここ終わったら行く！｣
(転生？どういう事？)
真冬にとっては、これが初めての転生だ。
初めての転生が故に、2回目以降、うっすらと残る
そんな猫からしたら、鎌を持って飛び回る死神たちは脅威以外の何物でもない。
もちろん、死神だって好きで鎌を持っている訳では無い。
鎌は、大事な"商売道具"なのだ。
(…こわい。ご主人に、逢いたい。)
でもそんなこと、猫には…真冬には分かる訳が無い。
その時真冬にできたのはただ怯え、震えることだけだった。
｢おい、若造。｣
と、その時、真冬の"班"の老人…老猫が怯える真冬に声をかけた。
｢ひゃっ、はい…なんですか？｣
真冬にとっては死神以外も…少し"透けた"猫達も、脅威の対象であった。
｢そんなに怯えることは無い。ただ、次の猫生を楽しみにしておけばいい。｣
儂はこれで最後じゃのう…と少し寂しそうに微笑んだ老猫の顔には、心做しか次の転生への期待も垣間見えた。
｢…えっと？｣
真冬には、到底理解出来なかった。
(新しい猫生？そんなもの要らない。ただ、ご主人と生きられれば…)
｢若造。主人の事は忘れろ。次を楽しめ。まあ、どちらにせよ…｣
最後の方は聞こえなかったが、真冬はその言葉に酷く嫌悪感を抱いた。
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妖狐（メス）(プロフ) - 瑠理菜さん» ごめんなさい、作者の都合で途中で終わってしまったんです…… (2019年8月16日 14時) (
レス) id: e2e1cb6c3e (このIDを非表示/違反報告)
瑠理菜 - 終わり方.........。 (2019年4月3日 13時) (レス) id: 3e7e48236e (このIDを非表示/違反報告)
miko-みこ-(プロフ) - 妖狐（メス）さん» 応援してる人にそんな事言われるなんて…天国かよ。いや、夢か？ 本当に妖狐様と会話してるなんて…こんな幸せがあっていいのか？手が震えて来た…!腕が疼くっ! ごめんなさい本当に妖狐さん好きすぎる。夜のテンションやべぇ (2018年7月29日 23時) (レス) id: 680ed7089d (このIDを非表示/違反報告)
妖狐（メス）(プロフ) - miko-みこ-さん» え、優しいかよ…私のテンション好きとか…優しいかよ…ナメクジ更新許してくれるとか……優しいかよ。 (2018年7月29日 23時) (レス) id: 3918bf993d (このIDを非表示/違反報告)
miko-みこ-(プロフ) - 妖狐（メス）さん» レスありがとうございますぅ!踊っていただけるのなら次は躍り手デビューですかね(( コメントの許可をいただけるなんて…ﾊｧﾊｧ 更新速度？その間ずっと楽しみにしていられるので大丈夫です! やっぱり妖狐様のテンション好きです! (2018年7月29日 23時) (レス) id: 680ed7089d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妖狐(メス)@自分の名前を思い出した。 | 作成日時：2018年6月30日 22時
