パパとママ ページ32
*キリトside*
あ｢き、キリト君っ！キリト君ってば！！｣
エイダが俺の名前を連呼する声で目が覚める。
まだ完全に開こうとはしない目を擦りその声の主に何事かと声をかけた。
キ｢おはよう…どうかした？｣
あ｢早くこっちきて！！｣
彼女の方に視線を移してみると、じっとエイダを見つめる少女が。
エイダのベッドに歩み寄り、エイダの手を借りて起き上がる少女に注目した。
あ｢よかった…目が覚めたんだね。自分に何があったのか分かるかな？｣
エイダがそう問いかけると、少し考える素振りを見せたあと小さく首を傾げ、そして首を横に振った。
あ｢そっか…お名前は？言えるかな？｣
｢な…なまえ…わたしの…なまえ…はっ…ゆ…い？ゆい…それが、なまえ…｣
ユイは不安そうにエイダを見つめる。
あ｢ユイちゃんか。いい名前だね。私はエイダ。この人はキリト。｣
エイダが紹介するのに合わせてユイがこちらに眼差しを向けた。ユイが怖がらないようにと優しく微笑んだ。
ユ｢えーだ…きぃと…｣
ユイはゆっくりとたどたどしくも俺たちの名前を声に出す。
あ｢ねえ、ユイちゃん。どうして一人で森の中にいたの？どこかにお父さんやお母さんはいない？｣
ユ｢…わかんない…なんにも、わかんない…｣
あ｢そんな…｣
何とかして情報を引き出そうと問いかけてみるがユイは首を横に振るばかり。
そんな現状にエイダが思わず目を逸らしてしまう。
どうにかして空気を軽くしてやらないと…
キ｢やぁ、ユイちゃん。ユイって呼んでいい？｣
ユ｢うん。｣
キ｢そっか。じゃあ、ユイも俺のこと、キリトって読んでくれ。｣
どうにか雰囲気を変えようとできるだけ明るい声色で話しかける。
ユ｢きぃと？｣
キ｢キリトだよ。キ･リ･ト。｣
ユ｢うー…きぃと？｣
キ｢ちょっと難しかったかな？なんでも、言いやすい呼び方でいいよ。｣
発音がままならないユイの頭をぽんぽんと撫でてそう言ってやると、
ユ｢…パパ。｣
キ｢お、俺？｣
割と驚きの返答にエイダも俺もユイを見つめる。
ユ｢…えーだは…ママ。｣
そう言いながら、ユイはエイダをとても不安そうな眼差しで見つめる。
あ｢そうだよ。ママだよ、ユイちゃん！｣
エイダの笑顔と言葉にユイの顔がほころんで、笑顔が見えた。
ユ｢ママ！パパ！｣
嬉しそうにエイダに飛びつく姿はさながら本物の家族のようだった。
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こんぺー(プロフ) - 暗殺教室Loveさん» 夢絵ですか！私の拙い絵でどこまでかけるか分かりませんが挑戦してみます！！！最新の方に載せるつもりです！リクエストありがとうございます！ (2019年3月31日 0時) (
レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
暗殺教室Love(プロフ) - いつも作品見ています！できたらいいので、夢主とキリトの絵を描いて欲しいです！ (2019年3月30日 13時) (レス) id: e478a42c59 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - ユーリのお部屋さん» 仲間ですね！！！ありがとうございます！！ (2018年12月8日 20時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
ユーリのお部屋(プロフ) - 今日見始めたんですが作者さんってnanaやってるんですね！僕もやってるんで聞かせてもらいます！ (2018年12月8日 19時) (レス) id: eddf9d402e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 勉強も更新もがんばってください!!応援してます♪ (2018年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 809aa7d039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こんぺー | 作成日時：2017年8月22日 3時
