少女の寝顔を ページ28
*エイダside*
少女の負担にならないように、ゆっくりと歩いて家に着くと、空は赤く染まっていた。
普段は私が眠るベッドに安らかに眠る少女を寝かせ、キリト君のベッドに二人で並んで腰掛ける。
私たちの良いとは言えない表情になにかを感じ取ったのかウォルクのすりすりと足に擦りつけてくれる頭を優しく撫でてやった。
キ「まずひとつだけ確かなのは、こうして家まで移動させられたからにはNPCじゃないよな。」
あ「うん。NPCなら、キリト君が抱き上げた時点でハラスメント警告が出てるはずだもん。」
キ「それに、何らかのクエスト開始イベントでもない。もしそうなら、クエストログウィンドウが更新されるはずだしな。てことは、この子はやっぱりプレイヤーで、あそこで道に迷っていた、というのが一番ありうると思う。」
あ「でも、なんであんな所にいたんだろう。」
キ「事情はわからないけど、この子の親とか保護者がいるんじゃないかな?」
あ「うん。きっと家族と一緒にログインしてるんだよね。無事だといいんだけど…」
キリト君とこの謎に包まれた少女について考察を施してみるが、彼女の謎は深まっていくばかりである。
あ「この子、ちゃんと目覚ますよね?」
この子が今にもポリゴンの欠片となって消えてしまうのではないかと不安を感じ、キリト君に問いかけた。
キ「ああ。体がまだ消えてないってことはナーヴギアとの間に信号のやり取りはあるんだ。だからきっとそのうち、目を覚ますはずだよ。」
優しい声色で私が一番欲しい答えをくれるキリト君の肩に頭を寄せる。
こうしてキリト君の声を聞いていると、どんなに心で不安を感じていてもそれが解かれるのが不思議でたまらない。
今はただ、翌朝には彼女の瞳が開かれることを願う事しか出来ず、今夜はキリト君のベッドで二人で並んでまぶたを閉じた。
400人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こんぺー(プロフ) - 暗殺教室Loveさん» 夢絵ですか!私の拙い絵でどこまでかけるか分かりませんが挑戦してみます!!!最新の方に載せるつもりです!リクエストありがとうございます! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
暗殺教室Love(プロフ) - いつも作品見ています!できたらいいので、夢主とキリトの絵を描いて欲しいです! (2019年3月30日 13時) (レス) id: e478a42c59 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺー(プロフ) - ユーリのお部屋さん» 仲間ですね!!!ありがとうございます!! (2018年12月8日 20時) (レス) id: 0e6de27daf (このIDを非表示/違反報告)
ユーリのお部屋(プロフ) - 今日見始めたんですが作者さんってnanaやってるんですね!僕もやってるんで聞かせてもらいます! (2018年12月8日 19時) (レス) id: eddf9d402e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 勉強も更新もがんばってください!!応援してます♪ (2018年5月22日 20時) (携帯から) (レス) id: 809aa7d039 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こんぺー | 作成日時:2017年8月22日 3時