27 ページ27
帰り道、雨が傘を打ち続けて騒がしい中
私の頭の中ではさっき言葉がぐるぐる回っていた
”望くんと別れてもらえませんか？”
知らない番号からの電話
その相手は確かに女性だった
何で知ってるんだろう、私たちの関係を
話し声に全く興奮した様子はなく、
淡々と攻めるような物言いの女性
「別れないなら考えがあるって、何なんだろう」
目に見えない相手の脅し文句ほど怖いものはない
家についても尚、不安は止まらず
玄関についた瞬間座り込んだまま動けなくなってしまった
私にだけならまだしも、望にまで危害が及んだどうしよう
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝｯ
インターホンの音でやっと我に返る
ドアスコープを覗くとそこには、
望をおんぶする�霤弔気鵑了僂�あった
急いでドアを開ける
「こんばんは、どうしたんですか？」
�陝嵬訝戮�にごめんな、こいつがさ、」
『ん？あー、Aや〜』
�陝屬舛腓�、バタバタすんなって！」
「あの、とりあえず中へどうぞ」
『A〜』
珍しく泥酔している望をソファーに寝かせる
「どうぞ、コーヒーです」
�陝屬△蠅�とう、ごめんな急に押しかけて」
「いやそれは全然大丈夫なんですけど、
望がこんなに泥酔してるの珍しいですよね、なんかあったんですか？」
�陝屬修譴�俺にもなーんも話してくれへんねん。急に飯誘われたから行ってんか、そしたら先一人でこいつ飲んでて、最初の方は割りかし普通やってんけどAちゃんの話し出してから飲むペースが早なってな、止めてんけど気いついたらこの状態やったんよ。そのあとは、Aの家行くって聞かんくてこいつに場所聞いて連れて来てん」
「そうですか、すみません。ところで私の話って？」
�陝屬◆∧未剖鮹圓箸�ちゃうで！俗にいう惚気？やねんけど。でもな〜、ただの惚気じゃない気がしてんな〜。俺には望が必死に、Aちゃんのことがほんまに大事やって自分自身に言い聞かせてるようにしか見えへんかったっていうか、上手く言えへんねんけどとりあえず辛そうやった、なんか」
私の中で不安の種が芽を出して育っていくのが分かる
きっとあの電話の女性は彼にも同じような脅しを言ったんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆい(プロフ) - 中間担です。終盤ずっと泣きながら読ませていただきました！切なくて(T ^ T)是非次回作も読みたいです！ (2022年4月2日 8時) (
レス) @page50 id: aa225a9070 (このIDを非表示/違反報告)
和翔(プロフ) - 完結おめでとうございます！たまたまおすすめに出てきて読み始めたら止まらずいっきに読んでしまいました笑ぜひ続編も読ませてください！そして次回作も楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 16時) (レス) id: 358b7676e5 (このIDを非表示/違反報告)
弦(プロフ) - 桐山めぐさん» 桐山めぐさん！コメントありがとうございます！楽しんでもらえたみたいで嬉しいです･･･！自分で書いておきながら、�霤弔砲牢脅嫋�を送り付けてやりたいと思ってます(笑)次回作も頑張ります！本当にありがとうございました！！ (2021年9月12日 14時) (レス) id: 65dc5783e7 (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - 完結おめでとうございます！めっちゃキュンキュンしました♪主人公ちゃんと一緒に苦しくなったりと感情移入しまくりでした！！�陲舛磴鵐淵ぅ好▲轡好箱�♪次回作も楽しみにしてます！お疲れさまでした(^^) (2021年9月11日 23時) (レス) id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弦 | 作成日時：2021年3月1日 19時
