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ドックンドックンドックン
寝起きの頭でも分かる、このよろしくない状況
「っ、ごめんなさい」
『あっ、いや、』
慌てて起き上がり服の乱れを直す
彼は今のでしっかり目が覚めたようで上体を起こし、掛けていた布団をたたみ始めた
それでもまだ薄ら寝ぼけてるのか動揺しているのか
畳まれている布団はねじれてしまっている
「あの、おはようございます」
『・・・おはようございます、』
・・・・・
そりゃ気まずいよね
黙り込んでいると
『もう完全に朝ですね』
だんだん陽が入り始めた窓を見て呟く
「ですね、気がついたら私も寝ちゃってました」
2人笑って2度目の おはよう を交わした
「コーヒー飲みますか?」
『もらいます』
コーヒーのいい香りで癒される
『なんか長居してすみません、寝てもうたし』
「こちらこそ待たせすぎちゃってごめんなさい」
『そうや、服、今の今まで忘れてた(笑)』
「(笑)
服は横の紙袋の中に入れてあります」
『いつ出来上がってたんですか?』
「だいぶ前に」
『起こしてくれたら良かったのに』
「あまりにも気持ち良さそうに眠ってるからそのまま寝かせてあげたくて」
『気持ちは嬉しいですけど』
「あそうだ、私今日仕事で8時には出ないといけないんですよ」
『仕事か、それは大変や、俺もう帰りますね』
「いや、まだ時間ありますからゆっくりコーヒー飲んでってください」
『悪いっすわ』
「寝起き数分で帰れって言うほど性格悪くないと自負してます(笑)」
『なんやそれ(笑) ほな、もうちょっとだけ』
時間まではまだ余裕があったのと
もう少しだけ一緒にいたいと欲張ってしまった
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作者名:弦 | 作成日時:2020年7月13日 6時