3 ページ3
「今日も雨降るのかな」
どっちつかずの空を見て考えてしまう
天気予報もそろそろ信用できなくなってきた
傘立てには昨日の傘が刺さってある
早く返さないとなと思うけれど、また会える確証がない
とりあえず色んな ”もしも” の為に
彼の傘を持って仕事へ向かった
昨日のことを何度も思い返すが、いまいち顔が思い出せない
眼鏡やマスクでちゃんと顔が見えなかった
ただ一つ、長身ってことだけははっきりしてる
あれほど身長が高ければ、偶然会った時でもすぐに見つけれる
そんな変な自信をもったまま、その日1日をやり過ごした
やっぱり仕事が終わったのは、深夜間近のこの時間
結局雨は降らなかった
ただ手荷物が増えただけ
「今日もコンビニに寄ろう」
傘を握ったまま、気づかずに入店してしまった
引き返えそうとしたとき
ドンッ
入り口で人にぶつかった
「すみません、あっ」
224人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:弦 | 作成日時:2020年7月13日 6時