小動物 ページ8
銀時side
風呂から上がり、まだ起きてるのかと思えば「寝れなくなった。」と駄々をこねるAにため息しか出ない。
お前は小学生ですか、コノヤロー。家一つしか布団ないよ?
銀「……今度チョコパフェ奢れよ。」
渋々そう言うと、パッと明るくなったAの顔。
「ありがと銀ちゃんっ!!」
ニッと笑った顔は、昔と何も変わらない。
ずっーと好きだった笑顔だ。
Aが俺の部屋に布団を引き始め、嬉しそうに鼻歌を歌う。
銀「理性保ってられるかねぇ……」
**
ちゅんちゅん、という鳥のさえずりで目が覚めた。
少し左手に違和感があるものの、二度寝をしようと寝返りを打ち、腕にあたっている"何か"を振り払う。すると、
「ん〜〜」
女の声が聞こえ、次は俺の体に抱きついてきた。
ん?女?
パチッと目を開けて、抱きついてきた正体を確認する。
銀「……そう言えばそうだった……」
俺の背中に顔を埋め、抱きついているのは間違いなくAだった。
そしてさっき抱いた"違和感"とやらは、多分、「アレ」。
その柔らかいものは、今もなお背中にくっついている。
いや、アレだよ?銀さん一切やましいこと考えてないからね。「ノーブラでEカップくらいか…」とか考えてないからね?
「んー……」
気持ちよさそうにそう言うAを見つめて、「ヤっちゃえよ。」と囁いてくる理性と戦いながらピッと中指をはじく。
「いでっ……」
おでこに手をあてながら、まだ重い瞼をゆっくり開けるA。
かわいくて仕方が無い。
銀「おはよ。」
「ん……おはよう……銀ちゃ…でこぴんしたれしょ。」
寝起きで頭が働かないのか、もそもそと睨みながらそう呟いている小動物。
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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時