そういうもん ページ21
桂「む?エリザベスのことか?」
「えりざべす??」
見た目と同様に名前もへんてこりんな〇太郎。
桂「うむ。エリザベスはペット、いやそれ以上に友達?」
「ヅラ兄……昔は頭が良くて、真面目だったのに……」
ここまでも変貌してしまったのか。と都会の魔力に驚く私。
松下村塾にいたころは真面目で面倒見がいい、私から見たら3人の中で一番できたお兄ちゃんだった。
なのに今じゃ見知らぬペンギンお化けと共に生活をしているというのだ。
エ〔よろしくお願いします。Aさん。〕
看板に書かれた挨拶に、あわてて「お願いします…」と返す。
桂「挨拶も終わったことだし、今度こそ本題に入るぞ _____銀時と何があった。」
突然真剣な声に変わったヅラ兄に、心臓がドクリと跳ねる。
「まぁ……ようは喧嘩して、家飛び出してきたんだよ。」
今考えてみると少し言いすぎた気がする。
「せっかく家にいさせてもらってるのに、申し訳ないことしちゃった。」
苦笑い気味でそう言う私に、ヅラ兄は顔を綻ばせた。
桂「お前達のことだ。何となくそんなことだろうと思っていたさ。」
そこまで深刻な話しではないと言うことをヅラ兄はわかっていたようだ。
桂「アイツは昔から不器用な奴だってことは、Aも知っているだろう?かわいいかわいい幼馴染が突然会いに来て心配で心配でしょうがないんだ。」
「……そういうもん?」
桂「アイツは特にな。高杉だって、Aと長い間会ってないからきっと寂しがってるぞ。」
冗談気味にそう言うヅラ兄に思わず笑ってしまう。
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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時