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思春期 ページ19

しばらく経つと、ジミーくんが土方くんを連れてきた。


土「Aが行方不明なんだって?」


俺の横に腰を下ろし、煙草に火をつける。


銀「……なんでテメェーがAのこと知ってんだ。」


土「この前見廻り中に会った。」


俺はチッ…と舌打ちをする。


あんなにコイツらだけには会うなと言ったのに。


土「なかなかの面だったからな。すぐわかった。」


「なかなかの面」、「すぐにわかった。」という言葉にピクリと反応する。


そりゃ、Aが褒められるのは悪いこととはおもわねぇ。


けれども何故かイライラしてしまう。


銀「えー何ぃー?土方くんまさかAのこと狙ってんのぉー??」


茶化すような、そんなような、口調で言う俺にため息をつく土方くん。


土「バカ言うんじゃねぇーよ。会ってまだ数日しかたってねーぞ。」


「アホか。」と、当たり前の返事が返ってきてしまい、ウっと話に詰まってしまった。


土「どっちかって言うと、お前の方が脈アリって感じだが。」


銀「ばっ…!!んなわけ……ねぇーだろっ!!!アイツ年下だぞ?俺はほら、ボンキュッボンのお姉さんがタイプだから。けしてあんな来てそうそう家出するような変人…「嘘はいけませんよ。旦那。」


声のした方を振り向くと、沖田くんが立っていた。


沖「あそこまでの上玉と?一つ屋根の下に暮らしてて?年がら年中思春期みたいな旦那が恋心の一つも
芽生えねぇーなんてことあるわけないじゃないですかィ。」


そう言ってニヤリと笑う沖田くんに、鳥肌がたった。


**


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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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