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廊下は?周りに心配は? ページ13

神「そう言えば、なんでそんなにお金持ってるのに嘘ついたアルカ?」


「嘘?」


帰り道。神楽ちゃんと万事屋に帰りながら、そんなことを聞かれた。


神「そんなにお金があるなら、ラ〇ホでもなんでも泊まればよかったのに。」


「さすがに一人でラ〇ホに泊まる勇気はないかなぁ……」


未成年のくせに、難しい(?)言葉を知ってる。なんて、内心関心しながら理由を説明し始める。


「私、田舎から出てきたからさ。まだあんまりここのこと知らないし……何かあった時やっぱお金って必要になってくるわけだから、緊急事態にそなえて?みたいな。」


神「……知らない土地で、泊まる場所がないのは緊急事態じゃないアルカ。」


じぃっーとコチラを見つめてそう言う神楽ちゃん。


「まぁ、普通に考えたらそうなんだけどね。ほら、私って鈍臭いじゃん?貯金があること自体忘れてた……みたいな……」


若干苦笑いしながら語尾に「みたいな。」を連覇する私に、呆れた様子で酢昆布を加える神楽ちゃん。


そんなこんなしている内に、万事屋へ帰ってきた。


「銀ちゃんただいまー!」


玄関で靴を脱ぎ、リビングに走る。


すると、


「うわっ!!!」


見事に何もない所で転倒した。


神「A!大丈夫アルカ?!」


「うん。まぁ、なんとか……」


どうやら足首を捻ってしまったらしい。


銀「なんか変な音したぞー。」


銀ちゃんも転倒した音を聞いて廊下まで出てきた。


銀「え、何しでかしてんのお前。」


しゃがんでじとっと、私を見つめる銀ちゃん。


「……は、走ったら、転んじゃった……みたいな…」


もはや100%自業自得。


はァーーーと、いつにも増して深いため息を着いている。


銀「いいか。よく聞いて、質問に答えろ。廊下は?」


「……走っちゃダメ…」


銀「周りに心配は?」


「…か、かけちゃダメ……」


両方とも昔、松陽先生に私がよく注意されてたことだ。


松「いいですか、A。廊下は?」


『…走っちゃダメ。』


松「周りに心配は?」


『……かけちゃダメ。」


まさか、この歳になってまだ言われるとは……

うるさい→←沖田さん。



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作者名:紺15 | 作成日時:2019年1月31日 17時

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