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力の譲渡というわけで、黒龍は人型になり、私のおでこに手を当て光を放つ。
「ちなみに人を助ける仕事ってどんなのがあるの?この時代に詳しくないんだよ」
この世界の予備知識が全くないんだよな…
「うむ、警察、政治家、医者、消防隊…あと非公式な組織だが…鬼殺た「鬼殺隊!?」
「え?え?え?鬼殺隊がいるの?!」
「…ぉ、おぉ。どうしたのじゃ、いきなり」
「やった…!そうと決まれば、鬼殺隊に入るぞ、ぜったいに!!」
「よくわからんが…火がついたようでよかった。さて…もう、力は渡した。使いたい時は念じて使え。行っていいぞ。」
「ありがとうございました!」
気合いを込めて念じる。
私は、姿を黒い龍に変えた。
湖の水面に映る、姿を見て、はっと息を飲んでしまった。
黒と言っても禍々しいわけではない。鱗の一枚一枚は、硬いが、光を浴びれば綺麗に反射して、輝く。
それはまるで烏の濡れ羽色と似ている。
青や紫に、見えれば、緑の光沢すらも持ち
美しい鱗だ。
ツノは対照的で黒より白銀に近い。まさしく高貴で、厳かな、神龍のツノである。
「うわ…すごい、綺麗ね…ってアレ?」
いつのまにか、さっきの黒龍は消えていた。
黒龍…水の守護者…
うん!これなら、私も努力したら鬼殺隊に入れるかもしれない!
大好きな彼らを助けるために頑張るんだ…。
決意をし、私は空高く舞い上がった。
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作者名:koumori666 | 作成日時:2020年4月25日 11時