気づけば隣にきみが。 Ren.N (ページ12)

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委員会を決めた1週間後。

はじめての委員会活動で、他学年や他クラスの保健委員が集合する。

適当に空いてる席に座ってはじまるのを待っていると、

紫「隣いいかな？」

『はい！どうぞ』

ハスキーボイスにつられて目を向けると、ふにゃとした笑顔を浮かべる男の子。

紫「同じ学年だよね？俺、平野紫耀！よろしくね」

『平野くん！こちらこそ、よろしくね』

紫「平野くんって呼びなれないな～(笑) しょうでいいよ」

『しょう、、、くん？ならわたしもAって呼んで』

顔ちいさっ！

紫「保健委員ってなにやるんだろうね」

『体育祭のお手伝いとか、体調不良の人保健室に連れてったりとか、、、ほかには～』

紫「すごっ！！めっちゃ詳しいじゃん！」

そんなに褒められることでもないけど、目を輝かせるしょうくん。

『去年もやってたから。楽な委員会だからここにひて正解だよ』

担当の先生が教室に入ってきて、委員会がはじまる。

業務内容の説明がはじまってからまだ10分しか経っていないはずだけど、隣からはスヤスヤと寝息が聞こえてくる。

結局彼は最後まで寝ていて、解散の号令で目を覚ます。

紫「やべ、俺寝ちゃってた？」

『うん。すごく気持ちよさそうに(笑)』

紫「まじか。もう終わっちゃってるし(笑) さぁ、帰るか！」

そう言った彼はかばんを持って立ち上がり、

紫「じゃあね、A！またね～」

さっきまで寝てた人とは思えないほど軽い足取りで帰っていった。

不思議な雰囲気な人。

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