72話 ページ31
「勘違いするな。俺はここから見える都市と会社全てを買うことができる。この社員にも社屋にも興味は無い。いや、一人だけ少しばかり気になるのはいるが…」
そう言って私の方を見た。なんで気になられてるのかは謎である。小さいから？でもそんな程度で興味もつかな？
「そこの君には後で話を聞かせてもらうよ。君の名前は確か…Aくん？」
「…教えた覚えは無いのですが。」
「組合の情報網をなめないでほしいな。君の名前なんてすぐに分かるとも。
で、話はそれたが俺が興味のあるものは…」
社長がまさか…と呟いた。その後、えっと…(もうこいつでいいよね。)こいつすっごい悪そうな顔した。
「そうだ、異能開業許可証をよこせ。」
ナオミさんも何か反応している。多分、社長やこの探偵社にとって大切な物なのだろう。異能開業許可証…名前的に、異能力を持った人達が合法的に活動する為に必要なものだろうか。こいつもそう言っておるし。
なんとなく、この探偵社は社長にとってお金で買えるほど安いものではないと思うけれど。社長もお金に釣られるような人間じゃ無いと思うし。
お金で何でも買えるとでも思ってるのかな。何でもお金に換算できるわけ無いのに…。
勿論社長は、
「断る。」
と言いましたよ。するとこいつ、まだお金が足りないのかなぁとか思ってらっしゃるようで、自分がつけていた腕時計を外して札束の上に置いた。やたらダイヤモンドとかがついてキラキラしており、なんか高そう。杉本巡査がつけてたのも大概高そうだなーとか思ったけれどもそんなの比べ物にならない。
いや、一回こいつが着けたのとか絶対いりませんけど。
「命が金に買えぬように、許可証と変えられるものなど存在せん。」
社長曰く、あれは社の魂だそうだ。特務化からの期待や、夏目先生？とやらの思いが込められているらしい。
頭に札束の詰まった成金(笑)が、やすやすと触れて良い代物ではないそうだ。
ほーら、金に変えられない。合ってた。
こういうタイプのやつ、好きじゃ無い。この世で二番目くらいに嫌いな人種。
だからって、どうにかしようとは思わないし、やりたくもないけれども。
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あーちゃん(プロフ) - 78話のヒロイン達のお話の題名はどのような題名なのですか？ (2019年6月12日 0時) (
レス) id: 32e2eab4af (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂（とよ）(プロフ) - 今更ですが、女医で、せんせいと読む事にしておいて下さい…。 (2019年3月1日 11時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂（とよ）(プロフ) - 鼠ちんさん» なるほど…。今後夢主ちゃんに毒を使わせるときはそうさせていただきます！調べて頂き、ありがとうございます！ (2019年2月26日 20時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 調べました所トリカブトに含まれる毒性物質の致死量は2~6mgだそうで、トリカブトが4mgでもこれだけの量が含まれている事が多いのでそこまで薄めることは専用の機材でもない限り不可能かと思いますの体重1kgに対し0.3mgの鈴蘭はいかがです？いや猛毒には変わりないですが (2019年2月26日 20時) (レス) id: 1616c0402d (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂（とよ）(プロフ) - 今回の様によく知らないくせに使ってる…みたいな所がございましたら、どうぞ現実的なツッコミをいれてくだされば…。 (2019年2月26日 17時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ましゅ麻呂（とよ） | 作成日時：2019年2月22日 19時
