転生したら幼児でした 2

65話 ページ24

最近は敦くんより早起きです。
と言う訳で、今日も敦くんより早めに探偵社へ向かっております。

入社してからマフィアに拐われた事もありましたが、仕事には順調に慣れ、もう普通の書類を整理したり作ったりまとめたりは出来る様になりました。

主にナオミさんが教えてくれた。感謝です。

そして今日は休み時間にナオミさんと昨日言っていたお花を買いに行く予定。
とても楽しみであります！

わくわくしながら扉を開けると。

「おはよーご…

き、鏡花ちゃんじゃないですか！き、昨日ぶりです！！無事だったんですね！」

鏡花ちゃんが居りました。しかも何やら与謝野さんやナオミさんに囲まれてる…。


「おはようA。そういえばナオミ、Aにはこれ似合うんじゃないかい？」

そう言いながらメイド服っぽいのを持ってくる与謝野女医。

「流石は与謝野女医！探偵社で働く最年少の事務員さんですものね、やはり可愛らしいお洋服がいいですわ！

鏡花さんにも似合いそう！ここは双子コーデって言うことですわね！」


与謝野女医が持ってるメイド服っぽいものの小さいバージョンを持ち、ニヤニヤしてこっちを見ながらそんな事を言うナオミさん。
え、なんか嫌な予感。

「あなたこそ大丈夫だった？」

「えっと…はい。まぁ大丈夫でしたよ…。疲れましたけど。それはともかくこれはどういう状況でしょうか鏡花ちゃん。」

ニヤニヤしながらこっちに近づいてくるナオミさん。私はジリジリと後ろに下がっていく。

「…多分、着せ替え人形。」

「あれ着るんですか！？嫌ですよ！鏡花ちゃんはともかく私は嫌です！着たらそんなの一生モノの恥ですよ！」

転生してからは勿論転生する前もそんなの着たことないし！ていうかそんなの着たくない！！
あーもう、ちょっとそういうの着てるっていう想像しただけで恥ずかしいですから！

そう言いながら近づかれるにつれ、逃げ場は無くなってくる。もう探偵社の壁はすぐそばだ。

「国木田さんー！！」

「すまんなA、俺も言ったんだが止められなかった。」

キーボードを打ちながら国木田さんはそう言った。諦めちゃだめ！

「じ、じゃあ乱歩さんは！？」

「鏡花さんの為にねるねるねるねる買いに行きましたわ！」

「夢も希望も無い！」

「そんな事ありませんわ！さぁ、諦めてこの服を着ましょう！ほら、鏡花さんとお揃いですわよ！」

遂に壁まで追い詰められ、逃げ場がない。
遂に私は捕まったのだった。

「助けてぇ〜！！！」

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