64.5話 ページ22
マフィアから帰ってきたその夜。私は探偵社に残り、考え事をしていた。
どうやら、トリカブトじゃ対象をどう足掻いても死なせてしまうらしいのだ。
前世ではあんまり量とか気にして無かったけど今はそうは行かない。
今回は使いどころが無かったけどこの先、飲ませたら絶対に死なせてしまう毒など使いどころが無い。
量は調節できるけど効果的で、できれば簡単に手に入るものを考えねば…。
そう考え込んでいると。
「そんなに考え込んでどうかしましたの?」
ナオミさんが話しかけてきた。
「ええと…量は調節できるけど効果的で、手軽に手に入る毒を考えてたんです。
私、体小さいですから、ナイフとか使っても対処しきれないところがあるんですよね…。」
「毒…、毒!面白そうですわ!ナオミも一緒にやりたいです!」
なぜか嬉しそうな顔でそんな事を言うナオミさん。…何に使うんだろう…。
まさか、谷崎さんに!?
いや…考えちゃ駄目だ。ここは武装探偵社、そう武装探偵社なのだから。多少そういうのがあっても、異常が正常…。それに一緒に考えてくれるなら嬉しいし。
「本当ですか!?じゃあ一緒に考えましょう!」
取り敢えず、ここはパソコンで調べてみるのがいいかな。そう思い、調べてみる。
「植物、毒…と。」
「どうして植物なんですの?」
「植物の方がお手軽に手に入るかなと思いまして…。」
「なるほど。」
調べてみると、色々出てきた。ヒガンバナ、スイセン、鈴蘭、イヌサフラン…。
「案外身近な物にも毒ってあるんですわね。」
「ヒガンバナえげつないですね。酷い場合は死に至る…だめ、使えないです。」
死なせてしまう毒は使えない!
「これはどうです?スイセン。」
「致死量十グラムですか…。多いような、少ないような…。」
「鈴蘭はいかがでしょう?」
「六十キロの成人男性に十八ミリグラム。おおお…青酸カリの十五倍ですか…。」
そうやってナオミさんと相談していると。
「何やらアンタたち面白そうな事やってるじゃないか。」
与謝野女医がきました。あ、お医者さんの与謝野女医なら丁度いいの知ってるかな?
「与謝野女医、手加減できる強力な毒を考えてたんです。で、今鈴蘭が丁度いいかなぁって思ってたんですけど…。
私、体小さいですから今回みたいに拐われたりしたとき、対処しきれないところがありまして、そういう時に毒があったら便利だなぁって。」
「鈴蘭?あぁ。でもそれ、そんなに即効性のあるもんじゃないよ?」
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あーちゃん(プロフ) - 78話のヒロイン達のお話の題名はどのような題名なのですか? (2019年6月12日 0時) (レス) id: 32e2eab4af (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂(とよ)(プロフ) - 今更ですが、女医で、せんせいと読む事にしておいて下さい…。 (2019年3月1日 11時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂(とよ)(プロフ) - 鼠ちんさん» なるほど…。今後夢主ちゃんに毒を使わせるときはそうさせていただきます!調べて頂き、ありがとうございます! (2019年2月26日 20時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
鼠ちん(プロフ) - 調べました所トリカブトに含まれる毒性物質の致死量は2~6mgだそうで、トリカブトが4mgでもこれだけの量が含まれている事が多いのでそこまで薄めることは専用の機材でもない限り不可能かと思いますの体重1kgに対し0.3mgの鈴蘭はいかがです?いや猛毒には変わりないですが (2019年2月26日 20時) (レス) id: 1616c0402d (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ麻呂(とよ)(プロフ) - 今回の様によく知らないくせに使ってる…みたいな所がございましたら、どうぞ現実的なツッコミをいれてくだされば…。 (2019年2月26日 17時) (レス) id: 06dfc878d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年2月22日 19時