KZとコナン 〜サッカー場での復讐劇〜

西客席 ページ20

〜小塚〜
僕は七鬼と・・・灰原さんとか。
あの子は何か大人っぽいんだよな。苦手かも・・・
「じ、じゃあ僕らは西客席へ行こう。」
二人とも頷く。

「小塚、これ3時間で終わるか?」
流石の七鬼もそう思うよね・・・
「ひとまず壁からやっていったら?」
灰原さん・・・
「そうだね。」
僕って頼りないなぁ。

「ダメよ。こっちの壁にはないわ。」
「小塚、俺の方もない。」
二人ともないか・・・
「ごめん、僕の方もないよ。」
どうしよう。
この量の客席を調べるだけだったら残りの1時間半で間に合うだろうけど・・・
この歓声と熱狂じゃそれが難しいはず。

「事情を話して調べさせてもらうっていうのは・・・」
「無理ね。時間が足らないし、パニックに陥るかもしれないわ。」
やっぱり・・・
「ご、ごめん・・・」
「客席の上にあるとは考えづらいから下さえ見れればいい。」
七鬼と言うとおり、下さえ見れればいけるんだけど。

すると灰原さんが横に来る。
な、なんだろう。
「あなた、悪くないのに謝るの?」
「えっ?」
「今は私たちはチーム。連帯責任よ。それに、私たちのこと守ってくれるのよね?」
この西客席の爆弾探しは僕たちに託されたんだ。
「そうだね、ごめ・・・。守るよ!」

「犯人の気持ちになったら爆弾が気になるはずだよ。じゃあ爆弾のことは見張ってるはずなんだ。だからここがよく見わたせる場所にサッカーの試合よりここを見ている人がいれば・・・」
「東客席、南客席、北客席、立ち見席の4カ所にそういう人がいないか探すわ。」
このやり方、黒木とかもやってそうだなぁ・・・

!!! とにかく、西客席は僕らが完璧に調べないと!

〜灰原〜
小塚さんもやることが分かったみたいね。
でも他の客席に犯人がいないか確認していたらそれだけで私たちはタイムリミット。
それに、西客席には爆弾はなさそう。

ゆういつ可能性があるのは・・・工藤君と美門君。
工藤君、美門君、私たちの命、頼んだわよ。

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