Evening primrose.番外編 ページ6
*
私の彼氏は、目立つピンク色の髪に片耳ピアス、
東大生とは到底思えないほどのチャラさ具合。
でもそれは見た目だけであって、中身は全く違う。チャラさの欠片もないクールな人だ。
いつも一緒にいる伊沢さんや、須貝さんと
比べてみてもその差は歴然。
まるで空気感が違う。
そんなちょっとクールな彼、拓朗くんだけども、
笑うととんでもなく可愛いくなる。
その笑顔に惚れてしまった人物が今ここに
いるのだけども。
拓朗くんから告白されたのは、つい最近の話。
ド直球に「好きだ」と言われて、この上なく
ドキドキしたが、それっきりだった。
これといったスキンシップも無く、
好きの一言もない。
最近は忙しいのかなんなのか、お互いの家にすら
行けてなくて、正直寂しい。
それでも、毎日おはようとおやすみの
メールはするし、ちゃんと彼の頭には
私がいるって確認もできているし、オフィスに行けば、いつだって拓郎くんに会える。
いつだって隣にいるのは、拓朗くんだけども
どうしても遠くなってしまう。
深いため息をついたら、私の目の前で
ワイワイ遊んでいた、山本くんとこうちゃんが
心配そうに私の顔を覗き込んだ。
山本「ため息なんかついちゃって。
どうしたんですか?」
こう「また川上さんのことですよね?」
勘が鋭い後輩くんたちは、いつも私の相談に
乗ってくれる。(もちろんほかのメンバーも)
「…拓朗くんってさ、私のことちゃんと
好きでいてくれてるよね?」
山本「そんなの当たり前じゃないですかぁ。」
こう「川上さん、いつもAさんの話になると、
頬が緩みっぱなしですよ。ほんとに。」
「…まじで言ってるの?」
「「まじ。」」
綺麗にハモった可能性コンビとやらは、
ほんとに仲が良いのだと改めて思う。
「…ちゃんと拓朗くんとお話しなきゃなぁ。」
?「なんの話し?」
オフィスの扉が開く音がして、すぐ撮影部屋に
入ってきたのは、コンビニの袋を抱えた
拓朗くんだった。
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ラキ(プロフ) - 本人の目に止まらないように、本人以外はymmtのように表記した方が良いと思います。作品はとても面白かったです。 (2020年6月12日 23時) (レス) id: 57e82cbdf4 (このIDを非表示/違反報告)
み く(プロフ) - おーちゃんさん» 直しました! (2019年11月18日 8時) (レス) id: a43638a5bb (このIDを非表示/違反報告)
おーちゃん - なんか拓朗と拓郎がありましたよ(番外編)拓朗にすべてした方が良くないでしょうか? (2019年11月18日 7時) (レス) id: 23068de1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドルフィン | 作成日時:2019年8月14日 18時