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蝶が四頭 ページ5
「ど、こだ此処」
迷った、完全に
必死になって追いかけて気付いたら見失ってて知らない場所に来てた
辺りを見渡しても木、木、木
どうしよう、俺帰れるかな
「〜♪」
「⁉」
そんな時、何処からか心地よいソプラノが聞こえてきた
歌…？
こんな場所に人？
謎は積もるばかりだが、取り敢えず声のする方に歩くことにした
「え、蝶…」
近づくにつれ、蝶が増えている
綺麗な歌声があと数メートルという所で俺は顔を上げた
「…ッ」
澄んだ小川の上に大きな岩
その上に、蝶の髪飾りを付けた女の子が座っていた
その周りに溢れるばかりの蝶
着物を着た彼女は、蝶に優しく呼びかけるようにして歌っていた
「綺麗…」
そう言わずにはいられなかった
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作者名：奏 | 作成日時：2021年11月26日 0時
