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結局、何故か私も連帯責任で怒られながら受けた残りの授業。
終わりのチャイムが鳴ると同時に、殺せんせーはカラカラ…と教室の窓を開けた。
「昼休みですね。
先生ちょっと中国行って麻婆豆腐食べてきます。
暗殺希望者がもしいれば携帯で呼んで下さい」
電話を掛けるジェスチャーをしながらそう言った先生は、言い終わるや否や、すっごい速さで教室をあとにした。
クラスの皆は何とも言えない顔をしながらここから中国までの移動時間を計算している。
「マッハ20だから…ええと」
「麻婆の本場、四川省まで10分くらい」
「確かにあんなもんミサイルでも落とせんわな」
『ねぇ渚君。
暗殺する気全くないけど、今すぐ電話したら先生怒るかな。
先生がE組に着いた瞬間やっぱなんでもないって言うの』
「地味に嫌だねそれ…。
でも怒らないんじゃないかな。
寧ろ暗殺を勧めてきそう」
『うわ、あり得る』
簡単に想像できてしまって笑っていれば、私をじっと見つめながら「ていうか成瀬さんそんな人だったっけ」と言った渚君。
彼から見た私はどんな人なんだろうと少し気になったりならなかったり。
『渚君の中の私ってどんな感じなの？』
「え？
えー…と、頭が良い生徒会の副会長…だったんだけど、」
『…けど？』
キレの悪い話し方をする彼に続きを促す。
少し言いづらそうにしていたけど、「怒んないからぶっちゃけちゃっていいよ」と言えば、彼は思い切ったように言葉を続けた。
「…意外と真面目って訳じゃないんだなって。
さっきスマホ没収されてたし、先生に嫌がらせするイメージとかも全然無かったから」
渚君の言葉になるほどねぇ、と頷く。
やっぱりそういうイメージ持ってる人が多いのか。
『先生に、だと確かにそうかも。
でも友達にだったら割とイタズラしたりするの好きだよ。
あとスマホは完全に自分のミス。
もっとバレないように撮れば良かった』
「それは絶対違うと思う」
半目になってこちらを見る彼。
えへ、と誤魔化すのは私の癖だ。
だってあんなシュールな光景、撮るしかなくない？
素直にそう言えば、はぁ、と溜息を吐かれてしまった。
何故。
いいもん、とカエデちゃんに抱きつけば、抱き締め返してくれたので、そのままカエデちゃんとイチャイチャする。カエデちゃんかぁいいねぇ。
それを眺めながら、殺せんせーがブチ切れるあれかぁ、なんて。
その時の私は呑気に考えていた。
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紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - とっても面白いです！ (12月26日 11時) (
レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - みの字さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません💦そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2022年11月29日 14時) (レス) id: 720e88b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
みの字(プロフ) - とても読み応えがあってすごく面白いです！！BIGLOVE... (2022年9月3日 15時) (レス) id: e0f77146da (このIDを非表示/違反報告)
リース(プロフ) - そうなんですね！楽しみに待ってます！ (2021年4月28日 19時) (レス) id: 6559b789f7 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - リースさん» そう言って頂けて嬉しいです！大変申し訳ありません、続編は修正が完了していない為パスワードを掛けさせて頂いております。修正が完了次第公開しますので、今しばらくお待ちください。 (2021年4月27日 19時) (レス) id: f9e6e07d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘茶 | 作成日時：2018年7月6日 15時
