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渚君の暗殺から数日後。
風の噂で聞いた。
杉野君が暗殺失敗したらしい。
今日一日、彼は後ろの席から見ても分かるほどに落ち込んでいて。
声を掛けるのも躊躇われるくらいだった。
そんなに落ち込む必要ないよって、言えたら良かったのに。
彼のことを漫画で知っている分、余計に軽々しくそんなこと言えないなと思ってしまって。
声を掛けたいのに掛ける言葉が見つからなくて、結局モヤモヤしながら一日を過ごした。
* * *
その日の放課後。
ニューヨークでスポーツ観戦するという殺せんせーを見送って、偶にはお土産欲しいよねなんて愚痴っていると、烏間さんと彼の部下の人が教室に入ってきた。
私達の暗殺の進捗を見に来たらしい。
「どうだ、奴を殺す糸口はつかめそうか？」
そう訊ねた烏間さんにアンサーを返したのは磯貝君と三村君。
「無理ですよ烏間さん」
「速すぎるってあいつ」
今日の放課後の予定知ってる？と、烏間さんに先生の今からの予定を教えてあげていたのは誰だったか。
殺せる訳ないと抗議する岡島の言葉に、烏間さんが諭すように言葉を返す。
曰く、殺せんせーは速すぎてどんな軍隊でも殺すことは不可能であること。
だけど、何故か殺せんせーは私達の教師だけは欠かさないこと。
殺せんせーを生かしておくのは危険すぎること。
＿＿この教室が、殺せんせーを殺せる唯一の場所であること。
なんで先生が地球を爆破しようとしているのか。
なんでそんな時に私達のクラスに担任としてやってきたのか。
疑問は残ったまま、その日はお開きになって各々帰路に就いた。
* * *
翌日の昼休み。
莉桜ちゃん達と駄弁っていると、渚君から不意に声を掛けられた。
「成瀬さん、課題提出した？」
『あ゛、出してない…。
渚君今から行くの？』
「うん、まだなら一緒に行こう？」
放課後でも大丈夫かなーなんて考えていた私。
でも渚君の誘いを断るなんて出来なくて。
ついでに私のもよろしくー、なんて言って数名から押し付けられたノートも持って、殺せんせーの元へ向かう。
渚君に着いていくと、彼の足が教員室ではなく昇降口に向かっていることに気が付いた。
まさか外にいる殺せんせーに直接渡しに行くのかと問えば、首を縦に振った渚君。
『渚君、教員室に置いとくのじゃダメなの？
メモつけてさ』
「うーん、でもさっき杉野と殺せんせーが話してるのが見えたんだ。
昨日の暗殺を根に持って殺せんせーが絡んでたり…」
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紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - とっても面白いです！ (12月26日 11時) (
レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - みの字さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません💦そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2022年11月29日 14時) (レス) id: 720e88b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
みの字(プロフ) - とても読み応えがあってすごく面白いです！！BIGLOVE... (2022年9月3日 15時) (レス) id: e0f77146da (このIDを非表示/違反報告)
リース(プロフ) - そうなんですね！楽しみに待ってます！ (2021年4月28日 19時) (レス) id: 6559b789f7 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - リースさん» そう言って頂けて嬉しいです！大変申し訳ありません、続編は修正が完了していない為パスワードを掛けさせて頂いております。修正が完了次第公開しますので、今しばらくお待ちください。 (2021年4月27日 19時) (レス) id: f9e6e07d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘茶 | 作成日時：2018年7月6日 15時
