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Aはゴミを捨てソファに戻ると、膝を抱え縮こまった。
九井「なんだ？珍しく柴田が静かだぞ？」
九井は近付きAの顔を覗き込むが、突如彼女に毛布が被さり見えなくなってしまった。
九井が顔を上げると、彼女に毛布を被せた本人が眉をしかめて立っていた。
大寿「ただ眠いだけだ。放っておけ。」
九井「お、おう…」
九井は目を瞬かせると、乾に声をかけ部屋を出て行った。
部屋が静かになり、大寿はソファに座る。
片側が沈んだ感覚にAが毛布から顔を出すと、大寿と目が合った。
「ココ君達は？」
大寿「お前がウトウトしてるうちに帰った。」
「バイバイ出来なかった…」
Aが目を擦り呟くと、大寿は「いいから寝ろ」と言ってAの頭を自身の腿に押し付けた。
Aは嬉しそうに擦り寄り、目を瞑る。
すぐに寝息が聞こえると、大寿はズレた毛布を掛け直し、穏やかに眠るAの顔に目をやり静かに口元を緩めた。
＿＿＿＿＿
道行く人の服装が半袖に変わったある日。
買い物袋を下げ歩いていたAは、少し先に八戒と三ツ谷の姿を見つけ駆け寄った。
彼等は学校の制服ではなく、見たことのない黒の特攻服を纏っていた。
「どうしたの、この服？かっこいいね。」
八戒「かっけぇだろ？タカちゃんが作ったんだ！」
八戒は嬉しそうにクルリと回り、服の全体をAに見せる。
特攻服の背中には"東京卍會"、袖には"弐番隊副隊長"の刺繍が施されていた。
「八戒副隊長なの？凄いじゃん！」
八戒「ちなみに隊長はタカちゃんだよ！」
「へぇ〜！タカちゃんかっこいい！」
Aが称賛すると、三ツ谷は頬を掻き照れた様子を見せた。
三ツ谷「Aも何か困った事あれば言えよ。助けに行くからさ。」
「ありがとう。でも私よりも八戒の事お願いね、この子すぐ無茶するから。」
三ツ谷「心配すんな、ちゃんと見てやる…と、悪ぃ、電話だ。」
懐の携帯が震え、三ツ谷は通話ボタンを押し二人から離れる。
すると八戒は、少し声を細めてAに話しかけた。
八戒「この事、兄貴には言わないで欲しいんだ。タカちゃんや東卍のメンバーも、俺の兄貴が黒龍の総長だって知らないし…」
「別にいいけど…バレるのは時間の問題だと思うよ？コッチにはココ君いるし。」
八戒「わかってる。それでも俺は、東卍を守りたい。」
真剣な目をする八戒をジッと見つめると、Aは優しく口角を上げ、「そっか」と背伸びをして八戒の頭を撫でる。
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子持ちししゃも(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます！もうすぐ完結なので、是非最後までよろしくお願いします🙏 (5月22日 15時) (
レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - きゃー🥰大寿といよいよですね、ドキドキワクワク🤣 (5月22日 8時) (レス) @page50 id: 899026d120 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - あの場面！！だいじゅが倒された場面やぁ…タカチャンがやられる前に気絶させるのは見させたくなかったとはわかる。 (5月11日 9時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 教会からの物音って……まさか、タカチャン達が……これは夢主がハラハラしてしまう (5月9日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» いつもコメントありがとうございます🤭教会の場面は、この作品を書き始める時からイメージしてたので早く載せたいです！ (2023年4月22日 10時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年5月7日 16時
