過去編 17 ページ29
中学に上がり肌寒さがまだ少し残る頃、Aは初めて黒龍の集会に着いて行った。
夕方今牛のバイクの後ろに乗り集会場所へ着くと、黒龍の隊員とは他に、複数の女子高生がいるのが見えた。
Aがバイクから降り真一郎の元へ向かうと、女子から何やら紙袋を貰っているところだった。
彼はAに気付くと片手を上げ、嬉しそうに笑みを浮かべる。
真一郎「よぉA。マフィン貰ったんだけど、お前も食うか？」
「…そういうトコだよ、真一郎。」
首を傾げる真一郎とは裏腹に、マフィンを渡した女子は複雑そうな表情を浮かべていた。
恐らく誰から貰っても、彼は共にいる誰かと分けて食べているのだろう。
それが彼の良い所なのだが、渡した側からすれば、本人のみに食べて欲しいのが本音である。
真一郎「そういうトコってどういうトコだよ？」
「真一郎には一生わからない気がする。」
Aが女に目を向けると、彼女もまた、Aを見下ろしていた。
彼女は怪訝な顔をしていたが、Aと目が合うと途端に笑みを浮かべる。
女「もしかして佐野君の妹さん？」
真一郎「いや、コイツは俺のダチ。」
友人と言われ安堵した表情を見せると、女は自身の名を名乗る。
女「よろしくね！私とも友達に、」
「臣さん、ベンケイさんは？」
差し出された手には目もくれず、Aは彼女の言葉を最後まで聞く前に明司に話しかけた。
明司は若干気まずそうに女にチラリと目を向け、Aの問いに答える。
明司「お前が来るって聞いて、嬉しそうに菓子買いに行った。」
「あは、私の事大好きじゃん。」
真一郎「A。」
真一郎に呼ばれ目を向けると、彼は困ったように眉を下げAを見下ろしていた。
「なに？」
真一郎「彼女、お前とダチになりたいんだって。」
真一郎が親指で女を指すと、Aはチラリと彼女に目を向け、すぐに逸した。
「必要ない。」
真一郎「コラッ。」
真一郎はそっぽを向いたAの顔をすかさず両手で挟むと、自分の方へと向けさせる。
真一郎「そういう事言ってるとダチ出来ねぇぞ？」
「真一郎が思ってるよりもいるよ。」
それに、と言ってAは真一郎の手に自分の手を重ねる。
「真一郎達がいるから、寂しくないよ？」
上目遣いを向けるAに、真一郎は思わずドキリとする。
彼は頬を染めながら手を離すと、頭を掻きながら「そっか」と言って恥ずかしげに笑った。
Aは「ちょろ」と小さな声で呟くとその場を離れ、袋を片手に戻って来た荒師の元へと歩いていった。
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マニ。(プロフ) - 子持ちししゃもさん» ✉️。はわわ！！宜しくお願い致します！あのボード返事送りました！其方の方でしゃもさんのボードの方に！返事待ってます！ (1月11日 20時) (
レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます！是非行かせていただきます🤭 今後もよろしくお願いします🙇 (1月11日 20時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 子持ちししゃもさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？お返事お待ちしています、これからも応援してます！子持ちししゃもさん！😊💝 (1月11日 16時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ！さん» コメントありがとうございます！頑張って更新しますので、今後もよろしくお願いします🤭 (11月10日 6時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ！(プロフ) - コメント失礼します！本編から番外編まで、一気見しちゃいましたw 夢主も半間もみな尊すぎて……好きです！！ (11月10日 0時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年2月23日 23時
