呪術師とヤンキー【東リべ】【呪術廻戦】

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「何故貴方がここにいるんですか？直哉さん。」


Aが言うと、佐野は知り合い？と尋ねる。


「まぁそうですね、残念ながら。」

直哉「いけずやなぁ、折角婚約者様が会いに来てやったいうのに。」

「それは上が勝手に決めた事でしょう。それより直哉さん、何故貴方がここにいるのか聞いているんですけど。」

直哉「交流会あるやろ？それ見学するのに付いてきたんよ。今年はあっちに五条悟がおるし。出んのか知らんけど。」


直哉の言葉に、Aは膝の上で握り締めた手をピクリと動かした。

それを見逃さなかった直哉は「心配か？」とAを見下ろし笑った。


「アレは心配する必要ないので。」

直哉「随分と信頼してるんやなぁ。」

「そんな事より、こんな所にいていいんですか？早く戻られた方がよろしいかと。」


直哉は目を細めAを見ると、それもそうだと言ってその場を去った。


直哉が去ってから注文した商品が届いたが、Aはただ自分の拳を見つめるだけだった。

そんなAに見かねた佐野が声をかけると、彼女はハッとしてそこに佐野がいる事を思い出した。


「すみません、頂きましょうか。」

佐野「さっきの奴、何？婚約者とか言ってたけど…」

「総長さん。」


Aはフォークを置き、佐野を見つめた。


「さっきの方の事はお気になさらず。それと、私の事を調べるのはお辞め下さい。」

佐野「何で？」

「…貴方と、貴方の周りの方たちの為です。」


それから二人は、お互い甘い物が好きという共通点を見つけたおかげで、ほんの少しだけ仲良くなれた気がするのだった。

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