呪術師とヤンキー【東リべ】【呪術廻戦】

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武蔵神社からの帰り道。

三ツ谷はAを後ろに乗せ、ゆったりとバイクを走らせていた。


三ツ谷「悪いな、忙しいのに呼び出しちまって。」

「いえ、こうやって三ツ谷隆さんのバイクに乗れるのも息抜きとして丁度いいので。」

三ツ谷「この後予定あんのか？」

「今のところないです。」

三ツ谷「じゃあちょっと寄り道していいか？」


三ツ谷の言葉に、Aは疑問に思いつつも了承した。


着いたのは、レインボーブリッジが見える公園だった。

少し歩こうと言う三ツ谷に、Aは頷く。


三ツ谷「なぁA。」

「何ですか？」

三ツ谷「さっき武蔵神社で話してた事って本当？」

「本当ですよ。」


三ツ谷はAの顔を見る。

やはりいつもと同じ、貼り付けたような笑顔だった。


三ツ谷「うーん……まぁいいや。もし嘘ついてたとしても、いつか本当の事話してくれれば。」

「三ツ谷隆さんは面白い方ですね。」

三ツ谷「…あのさぁ、そのフルネーム呼び、どうにかなんねぇ？」

「癖なので気にしないで下さい。」

三ツ谷「いや俺が気にするよ。」


三ツ谷はポリポリと頬を掻くと、唸りながら考えた。


三ツ谷「だってほら、ルナとマナがいる時にそう呼んだら、二人共すげー違和感あると思うし。」

「では三ツ谷さんで。」

三ツ谷「ルナマナも三ツ谷さんなんだけど。」

「名前で呼ぶのはちょっと…。」


三ツ谷は仕方なく、"三ツ谷さん"で妥協した。

フルネーム呼びを脱しただけでも、凄い進歩だった。

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