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それから4日後、Aは時間が空いたので三ツ谷に連絡をする。
迎えに来てくれた三ツ谷のバイクの後ろに乗り、着いたのは武蔵神社だった。
境内に入ると佐野、龍宮寺、武道の姿があった。
「こんにちは、お元気そうで何よりです。」
龍宮寺「呼び出してすまねぇな。」
「いいえ。それよりお話とはなんですか?」
先程からソワソワとしている武道に目を向けると、言いづらそうに口を開いた。
武道「あの、七種さん…この前は助けてくれてありがとう。えっと、その時に…」
「助けた?私は何もしてませんよ。」
えっ、と驚いて龍宮寺と武道がAの顔を見る。
武道「だってあの時、助けてやるって…」
「さぁ?キミの勘違いじゃないですか?」
龍宮寺「タケミっちが好きだから、タケミっちが望むなら俺を助けるって言ったのは?」
「夢でも見てたんじゃないでしょうか。」
佐野「え、何?この子タケミっちの事好きなの?」
「違います。」
何を言っても笑顔を崩さず淡々と答えるAに、武道は疑問を抱いていた。
武道(山岸の言ってた事、なんだかわかった気がする…この子、表情が笑顔だけだから考えが読めないんだ…。でも…)
武道「なんで…ずっと笑顔なの?」
龍宮寺「は?」
武道「だって俺、七種さんの他の表情見た事ないんスよ!普通真顔になる時とか、びっくりした顔の時とかあるじゃないスか!?そもそもあの時一緒にいた男の人何者なんだよぉ!」
武道は動揺し過ぎたのか、思っている事を全部口に出してしまった。
口に出した事で落ち着いた武道が周りを見渡すと、全員引いた顔をしている。
武道「え、あ、ごめんなさい…」
「とにかく私は倒れていた貴方達を千堂敦君に任せただけなので、お礼を言われる義理はありません。」
龍宮寺「偽善活動って言ってなかったか?」
「何の事だかさっぱり。」
帰ります、とAが階段を降り始めると、三ツ谷は送ると言って付いて行った。
龍宮寺「タケミっち、あの女一体何者だ?」
武道「同じクラスの七種Aさんッス…」
佐野「ケンチンとタケミっちが言ってた事が本当なら、あの子は何かを隠してる。」
調べてみる?と佐野が言うと、龍宮寺はニヤリと笑った。
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子持ちししゃも(プロフ) - 七竈さん» コメントありがとうございます!ひぃひぃ言いながら読んで頂いてありがとうございます😂早くアニメ2期やるといいですよね!わたしも楽しみです🥳アニメ放送されたら是非また読みに来て下さい! (2021年12月15日 14時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
七竈(プロフ) - とっても面白かったです!アニメしか見ていないので32以降はまだ見ませんが、アニメで続きが放送されたら必ず、この作品を見に来ます!私好みのストーリーの進み方で常々、ひぃひぃ(感激&最高)言いながら読んでました。素敵な作品をありがとうございます!! (2021年12月15日 14時) (レス) id: 7180261b9c (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 杜綦さん» コメントありがとうございます!今後も是非お楽しみ下さい! (2021年12月13日 0時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
杜綦(プロフ) - 続編楽しみです! (2021年12月12日 23時) (レス) @page40 id: d8bb1d3459 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!早くパス解除出来るように頑張ります! (2021年12月11日 23時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2021年10月23日 15時