We'll be alright!! (ページ46)

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Chan/Wonwoo ページ46

「子供達に苦労させるのが心苦しいです……」
Aヒョンが火を起こしながら完全にしょんぼりしていると、見兼ねたPDが声を掛けてきた。
『釣りチームはご飯を各自食べてきますから、残ったメンバーの分だけご飯を作ればいいです』
「なんですって？ご飯食べてくるんですか？」
ミンギュヒョンが信じられないとばかりに聞き返す。そんな話は聞いてないんだから当然だ。
「明日の船は俺が乗る。家に帰ってこれると思うなよ裏切り者達め！」
余程お腹が減ってるのか、はたまたご飯当番として残されたことに腹が立っているのか。ミンギュヒョンに有るまじき言動が次々と飛び出す中、Aヒョンは安心したように頷いている。
「きっとたくさん釣って帰ってきてくれるはずだ。その分お腹いっぱい食べればいいよ」
「ラーメン食べてるかもよ？」
「ラーメンの代わりに卵食べる？」
「卵なかったんだってば！」
漁に行くメンバーが出てからスンチョリヒョンとミンギュヒョンは近くにあるという養鶏場に行って卵を貰ってくるはずだった。ただ今日はどの鶏も卵を産んでなかったらしく手ぶらで帰って来た。
「簡単には手に入らないってことだよ」
そう言ってミンギュヒョンを励ますAヒョンは、何故かウォヌヒョンとアイコンタクトを取って笑っている。
「ヒョン？」
「んー？」
「……いいえ。なんでもないです」
ただ聞けばいいのに、顔色ひとつ変えないAヒョンになんだか秘密にされてる気がして、ちょっと面白くないなんて思ってしまった。

ジョンハニヒョンにAヒョンから貰った食料がバレてしまったことを言えないまま、宝物は夜中にこっそり食べておいた。ジョンハニヒョンは皆には秘密にしておいて欲しいという俺の頼みを守ってくれているみたいで、今の所は誰にも聞かれていない。Aヒョンにも言っていないのかヒョンも無反応だ。
卵を貰ってこれなかった2人が嘆いている傍ら、俺は自分だけがこの島の卵の味を知っているという変な優越感に浸っていた。ラーメンよりよっぽど価値がある。だってAヒョンが俺のために貰って来てくれたんだから。
「するめ食べようか？」
「あー食べよう食べよう」
漁に出たメンバーが食事にありつけると分かって、スンチョリヒョンが言いだした。昨日は個人行動するなって自分が怒ったくせに。
「どうせラーメン食べてくるんだから」
そう言いながらジスヒョンが差し出すするめを頬張って、「まぁな」とAヒョンは笑った。