We'll be alright!! (ページ39)

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You ページ39

弟達は俺が思っていた以上に繊細だし、そしてとても賢い。ハンソルが俺の心にある小さな影に気付いていたことも、スングァンがそれを許容していたことも知らなかった。ただ上手くは言えないが、こういうものは解決するというより、時間が経っていつの間にか風化する時まで、本人である俺だってどうすることもできないものなんだと思う。
スングァンと宿に帰ると何やらあまり宜しくない空気が漂っていた。俺が帰って来たことに気づくと皆一斉に視線を向けて、弟達は助けを求めるような顔をする。どうやらスンチョルに叱られているようだ。
「ただいま帰りました～」
「あーヒョン。こいつらするめ食べたんだって」
「あらら。腹減ってたのか？ん？」
そう笑いかけると今にも泣きそうな顔で「ごめんなさい」とソクミンが謝ってくる。
「リーダー怒らせたら怖いんだから。いい子にしなきゃなぁ俺達」
「ヒョン、またそうやって茶化して」
ジフンが呆れた顔をする。俺はそれに笑って返すしかない。
俺のふざけた態度なんて気にもせず、スンチョルは「みんな個人行動はお互いに慎もう」と言ってこの場を収めた。
「俺達お腹が空いて敏感なんだよ。ご飯食べよう！」
1番叱られてヘコんでるはずのスニョンがそう明るく言ってメンバーの雰囲気は元通りになった。こういう空気を作るのはスニョンが1番上手だ。俺なんて全く叶わない。

各自が食事の支度を始めているとハンソルが近寄って来た。
「ヒョン。さっきはごめんなさい…」
「なんだよ、もう気が済んだのか？」
「……いや、」
「冗談だって。ほら、ドギョミのご飯味見しておいで」
ハンソルは不満そうだけどこくんと頷いて炊きたてのご飯に群がるメンバーのところへ近寄っていった。
きちんと取り合ってあげられない自分が本当に情けない。ハンソルが言っているのはきっとそういうところだ。
「胸に刺さったんじゃない？個人行動は、慎もう」
1人反省会をしていると唐突にジョンハンが肩に手を置いてそう言い放った。
「嫌に棘がある言い方するな」
「身に覚えがあるかなと思って」
ニンマリと笑うジョンハン。こいつ、何か嗅ぎつけたな？
「ああ、大有りだよ。ただし俺は自分の行動の責任は取る。代償を払う必要があるなら喜んで差し出すよ」
「それで輪が乱れても？」
「誰1人不幸な目には合わせない。もちろんハニ、お前もね」
今度はこっちが笑う番だ。ジョンハンは納得いかないとばかりに俺をジトッと睨む。まったく、綺麗な顔が台無しだ。