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「まず貴方たちの話からですね…貴方達に異能力を掛けた能力者は、川端康成、二六歳。元ポートマフィア近衛隊隊長現在、ポートマフィアを抜けて逃亡中のはずで、国際テロ組織、踊子 の首魁です」(ごくり)
「異能力は雪国、対象者に異能夢を見せ、任意の場に移動させます」
(そんな人と僕たちの何の関係が?)
安吾はキョトンとする敦の疑問を汲み取ったのか、
「その人と貴方達は、実は面識がありましてね、」と、思いもよらぬことを言った。
もちろん、敦にも芥川にもちんぷんかんぷんだ。
「そして、貴方達を自分の処に呼び寄せようとした時__『何か』が起きて、俗に言う 偽物 ができました。そして三年後ポートマフィアを抜け、た筈何ですが。また、偽の貴方達は川端を守っているそうです。目撃者がコレはいました」
役所の人にしては、歯切れが悪い。判らないこともあるのだろう。
「まあ、私達に分かることは、このままでは 踊子 が暴走し、世界の安寧秩序が乱れてしまう虞があります。そのため、この首魁者の川端康成及び 偽物の貴方達のこの世からの排除をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか」
敦は何となーく事情が読み込めたが、隣に座っている芥川の目がキラキラしている事がとても気になった。
「おい、芥川。とても大切な話なんだぞ。何そんなに目キラキラさせてんだ?」
芥川ははっと顔をあげ、いきなり高笑いを始めた。
「笑止。人虎と僕が敵となって僕の眼前に現るのだぞ…これ程大義名分で倒す時があるとでも?
僕は二十年のも間、僕より強きものを屠り倒してきた。だが、これ程近くに僕に倒すに相応しい相手がいたとは…世界は広いな…」
こんな戦闘狂が自分の形式上でも上司だと思うと、気が滅入る。
敦は発狂したい気持ちを抑えつつ、芥川に怒鳴らないように武装探偵社に帰ることに成功した。
あと、何故か後ろから人の気配がした。
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珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空白時 | 作成日時:2021年7月9日 13時