第二章 現実ヒストリー ページ6
翌日、私は早朝に目が覚めた。
夜勤の父もまだ帰宅しておらず、程よい風が窓から入る。
朝はこんなにも涼しいのに、昼間はムシムシ。
色んな意味で学校に行くのが嫌になる。
食欲なんてないのに、準備された食事を片付ける。
要らないっていってるのに。
今日はいつもより早く家を出て、学校近くの丘に行こう。
あそこは私のお気に入りスポット。
暗い道を歩き学校まで来ると、どこからか明かりが見えた。
気になって辿ってみると、そこは体育館。
中からボールの音が聞こえた。
窓から中を覗いてみると、昨日の男の子がいた。
こんな朝っぱらから何やってんの、と思ったけど私もそうか。
じっと見ていると、オレンシ髪の子と目が合った。
「やば。どうしよ」
見つかったから何かが起こるわけでもないのに、謎の罪悪感に包まれた。
「あれ、瀬尾じゃね？」
そんなどこかで聞いた声を耳にする。
体育館の扉開き、彼と目が合った。
「……田中」
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ハルジオン(プロフ) - 太宰亜里沙さん» コメントありがとうごさいます。楽しんでいただけてなによりです！ (2020年7月14日 17時) (
レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
太宰亜里沙(プロフ) - コメント失礼します！凄く面白くて一気読みしちゃいました！静かな夏の描写や素敵な影山をみれてとても読んでいて楽しかったです！ (2020年7月14日 12時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
ハルジオン(プロフ) - はるはるさん» コメントありがとうございます。夏の描写はかなり気を使っていたので、そのように言っていただけて光栄です！ (2020年7月11日 13時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
はるはる(プロフ) - 影山くんと主人公の不思議な関係、対して、鮮明な夏の描写。素敵な文章に幾度も胸をきゅっと締め付けられるようでした。最後の文章で、一気に世界が色づくような錯覚を覚え、思わず泣きたくなるような気持ちになりました…！ (2020年7月11日 2時) (レス) id: 356a43a05c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルジオン | 作成日時：2020年6月21日 13時
