高熱<章大> あいか様リク ページ6
すばるSide
トントン
夜中、ちょっとした作業をしとったら控えめに叩かれた扉。
「ん？ええよ」
外から顔をのぞかせたのは亮。
「亮、どないした？しんどくなってもうた？」
「ちゃう、俺ちゃうくて、章ちゃんが…」
「章大？」
「しんどそうやねん」
章大と同じ部屋やから心配になって呼びに来たんやろな。
「教えてくれてありがとうな。章大診てくるわ。しんどなったらあかんから、亮は今日ここで寝ぇ」
「えっ…」
「亮がしんどなったら、章大も悲しいやろ。大丈夫やから、寝とき」
「…おん」
不満そうな顔した亮も、渋々俺の布団に潜り込んだ。
簡単な診察道具を持って、章大と亮の部屋へ行く。
一応ノックして部屋に入ると、毛布に潜る章大がいた。
「章大」
「んん…、すばにぃ…」
「大丈夫か。ちょっとごめんな、体温計挟むで」
少し毛布を捲って、体温計をはさむ。
「…っ」
「ちょっと冷たかったか？もうちょい我慢しとってな」
毛布にくるまる章大が震えている。
「章大、寒いな。もう一枚毛布かけとこか」
亮のベッドから毛布をとって章大にかけたところで、体温計が鳴った。
「よっしゃ、ちょっと見せてな」
38.7°C、毛布被ってるにしても高すぎるな。
寒い言うてるしこれからまだ上がるやろな…。
「章大、どっか痛いところとかある？」
「んーん、…寒くてしんどいだけ。…亮は？」
受け答えもちゃんとしてるし、今はとりあえず熱あるだけで済んでるんやな。
「俺の部屋で寝かせてるから大丈夫やで。今は自分のことだけ考えとき。ちょっと胸の音聞かせてな」
「えー…」
「痛ないん知ってるやろ？」
毛布の隙間から聴診器をいれる。
うん、とくに変な音もせぇへんし大丈夫やろ。
「口、おっきくあーて出来るか？」
「できへーん」
「できますー。章大がちゃんとおっきく開けてくれたら舌圧子使わへんよ」
「………あー」
「ん、おっけー。もう大丈夫やで、ちゃんとできたな、偉いな」
頭を撫でてやると、えへへと笑う章大が可愛い。
「もう看ることないから、寝とき？俺ここおったるから」
そう言うと、だんだん落ちてくる章大の瞼。
章大が寝たのを確認して、ポカリと熱が上がりきったとき用の氷嚢を用意する。
----------
お気に入り登録&高評価&ランキング上位
ありがとうございます！
これからも皆さんのご期待に沿えるよう頑張ります！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koma(プロフ) - とろりん子さん» とろりん子様のこと、知れば知るほど似たところがあり、全く関係ないとは思えません。本当にありがとうございました。すみません、他の方のリクエストが見えないので、お二人のコメントを別枠にうつし、ここから削除させていただきます。よろしくお願いします。 (2016年6月1日 16時) (
レス) id: c170da9f5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：koma | 作成日時：2016年4月9日 0時
