鬼舞辻無惨 ページ47
〜Aside〜
「……!!」
気配を探って見つけた最凶の鬼は、子供を抱きかかえて女性と歩いていた。
まさか…人間のふりをして暮らして……!?
……しかも、女性と子供は人間だ。
なら、鬼舞辻無惨と名乗っている可能性は低いし、彼女たちも鬼と知らない可能性が高い……
そもそも、鬼という存在そのものも知らないだろう。
…ここで刀を抜いて戦うのは簡単だ。
だが、人が多すぎて刀を自由に振れないうえに、警官がやってきて面倒な事になりかねない。
女性たちと鬼舞辻無惨の関係が表向きは身内という事になっていれば、さらに面倒だ。
…仕方ありません、ここは取り敢えず話しかけて反応を伺いましょう。
何も考えずに敵に向かうのは得策ではないが、何もせずに敵を逃す方が最悪だ。
「…あの、すみません」
意を決して話しかける。
「……何でしょうか?」
鬼舞辻無惨は私の方を振り返る。
表情が女性にも子供にも見えないような死角に入った時、鬼舞辻無惨の目が鋭くなるのを見た。
私の格好を見ての反応だろう。
………間違いない、こいつが…鬼舞辻無惨……!!
「…道をお聞きしたいのですが……」
道を尋ねる風を装って相手の様子を伺う。
……!
…竈門さんがこっちに来ている……
鬼舞辻無惨の匂いに気付いたのですね……
「あら、道が分からないの?
きっと浅草に来たばかりなんだわ。
貴女、どこへ行きたいのか教えてくれる?」
女性の方が優しく聞いてくれる。
「えっと…とある服屋なんですが、『clothes 浅草』という店を探しているんです」
『clothes 浅草』は、私が鬼殺隊に入る前によく行っていた服屋だ。
私服の類はあの店で買っていた。
「くろーず浅草………ごめんなさい、私は知らないわ。
月彦さん、知ってる?」
やっぱり偽名を名乗っていましたか……
「……いえ、私も知らないですね」
嘘をついているのか、本当に知らないのか。
まぁ鬼殺隊なんてさっさと追い払いたいでしょうしね。
「そうですか……すみません、引き止めてしまって」
「ぇ…A……?」
ここで竈門さんが到着。
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またイラストをいただきました!
作者の近状報告なう。
すごーく可愛いです!
木暮なぎさ様、ありがとうございます!
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こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» こちらこそありがとうございます!お待ちしてます〜 (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - ありがとうございます!はい、描けたらURLを貼らせていただきます…! (2019年12月3日 22時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - 柚餅子椿さん» 全然大丈夫です!むしろこちらからお願いしたいくらいですから、とても嬉しいです!描けましたらコメント欄にURLを貼っていただければ幸いです! (2019年12月3日 16時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
柚餅子椿(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します!いつもお話楽しく読ませていただいおります!質問なのですが、夢主さん描かせていただきたいのですが大丈夫でしょうか…? (2019年12月3日 16時) (レス) id: 8588a4cb1f (このIDを非表示/違反報告)
こくらげ(プロフ) - こーりさん» いつもコメントをくださってありがとうございます!更新頑張ります! (2019年11月27日 19時) (レス) id: 1529cffae1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こくらげ | 作成日時:2019年10月8日 23時